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※画像はイメージです/PIXTA
診療報酬改定時のレセプト請求見直しの重要性
2024年も診療報酬改定が実施され、医学管理料を中心にクリニックの保険収入へ大きな影響を及ぼしました。医療経営におけるレセプト請求の重要性は年々増しており、適切なタイミングで定期的な見直しを行うことが不可欠です。小規模・中規模クリニックそれぞれの課題と事例を通して、請求精度の向上がもたらす収益改善と安定経営のポイントを解説します。
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レセプト請求の重要性と診療報酬改定の影響
クリニックの収益を支えるレセプト請求は、2年に1度の診療報酬改定により複雑化しています。例えば、2024年に実施された診療報酬改定では、生活習慣病にかかる医学管理料が大きく変更され、多くのクリニックにとって保険収入に直結する影響が生じました。診療報酬改定があるたびに、クリニックは最新の規定に従った請求を行わなければなりませんが、その対応が迅速にできていないと、適正な収益を確保できないリスクがあります。正確なレセプト請求は、単に収益を守るだけでなく、医療サービスの質を維持するためにも欠かせない要素です。
小規模クリニックが抱える請求業務の課題
小規模なクリニックでは、特定の医事担当者や医師自身が請求業務を担うケースも多く、そのスキルや経験に頼らざるを得ないというご相談をいただくことがよくあります。また、限られた時間や人員の中で請求業務を進めることは、算定漏れや加算項目の見逃しが生じやすい状況を作り出してしまうこともあり、診療報酬改定による変更点を反映させることが難しいと感じる場面も少なくないかと思います。そのため、専門的なアドバイスを定期的に受けたり、第三者の視点を取り入れたりすることで、業務負担を軽減しつつ安定した収益を確保する体制づくりが可能になります。
中規模クリニックの悩みと外部支援の有用性
中規模のクリニックでは、査定や返戻が発生したり、ベテランスタッフが退職したりすることで、請求業務に対する不安が生じることもあるようです。特に、複数の診療科を持つクリニックでは、診療報酬改定への対応が複雑になることがあり、継続的な見直しが求められる場合があります。また、加算項目を適切に活用することで収益を向上させるチャンスがありますが、そのためには最新の制度に関する知識をしっかり把握することが必要です。こうした複雑な作業をより効率的に進めるためには、外部からのサポートを取り入れることが効果的な手段となるでしょう。
事例紹介:訪問診療の管理料見直しで増収達成
例えば、ある在宅クリニックでは、訪問診療の管理料について、過去に届出は行っていたものの、何らかの事情で請求を控えたままになっていたケースがありました。レセプト診断を通じて、現状でも算定の基準を満たしていること、また、増収の見込み額が具体的に示されることから、改めて過去2年分の取下げ再請求を実施し、毎月約25万円の増収が見込まれる状況となりました。この事例は、第三者による点検が収益改善に貢献したケースと言えます。
本件の場合は、事前に届出が済んでいたため過去分の請求も可能でしたが、通常は診断を実施した翌月以降から対応を始めるケースが一般的です。対応が遅れるほど、毎月の増収機会を逃してしまうため、レセプト診断を検討する際には早めの実施をおすすめします。
持続的な経営を支えるレセプト請求の見直し
クリニックの経営において、レセプト請求の精度向上は、収益の安定と医療サービスの信頼性向上に直結します。特に、スタッフの経験に依存しがちな小規模クリニックや、請求業務がより複雑になる中規模クリニックでは、定期的な点検と専門家によるアドバイスを受けることがおすすめです。適切な見直しを行い、安心して医療サービスを提供できる体制を整えることで、クリニックの持続可能な成長が期待できます。
【関連サービス】レセプト診断サービスも併せてご覧ください。
https://medicallives.com/product/accretive_receipt-check/
- 著者:
アクリーティブ株式会社 ヘルスケアビジネス企画部
- 提供:
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