スマートフォン1台でなんでもできるようになった昨今。時間を確認するのもスマホで十分だと、腕時計を身に…
※画像はイメージです/PIXTA
スマートフォン1台でなんでもできるようになった昨今。時間を確認するのもスマホで十分だと、腕時計を身に着けない人も多くなっていますが、その一方で近年、ステータスアイテムや実物資産のひとつとして、「高級腕時計」の需要が拡大しています。今回は、人生の節目に買うべき“一生モノの腕時計”について、高級腕時計専門店「コミット銀座」の八木隆幸さんに教えてもらいました。
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腕時計は、身に着けるだけで
気分が上がる「ステータスアイテム」
経営者であれば、服装から腕元、足元の身のこなしに気を使えているかを見られるシーンが増えることも。特にビジネスシーンでは、腕時計がその人の信頼性やプロフェッショナリズムを示す一つの要素となります。
「一生モノの腕時計を身に着けるのは、ひとつの身だしなみのポイントではあるのかなと思います。憧れのブランドの腕時計は、身に着けるだけでモチベーションも上がりますし、身も心も引き締まり仕事への活力になりますよね。
また定期的なオーバーホールやメンテナンスをすることで、永くご使用いただけます。腕時計と一緒に人生を歩み、子どもや孫の代まで受け継ぐことができるのも魅力です」
と、高級腕時計専門店「コミット銀座」シニアアドバイザーの八木隆幸さんはいいます。
高級腕時計の需要は近年拡大しているそうで、ファッションアイテムとしてだけでなく、「実物資産」として購入される人も少なくありません。
「日常使いをしながら、実物資産という観点で、価格が落ちにくい可能性があるものを選んでみるというのもひとつです」。(八木さん)
まずは“見た目”から入ってOK…高級腕時計の「選び方」のコツ
高級腕時計は、デザインも機能性も高水準のものが揃っています。人気ブランドも多く、数あるなかから1本を選ぶのは難しいと感じる人も多いでしょう。高額なだけに、慎重になりすぎてなかなか購入できない……なんてことも。こうした場合に八木さんは、次のようなコツで選んでいるといいます。
「腕時計は着けて楽しめるのが1番の魅力です。そのため、自分の着用シーンをよく考えて選ぶといいでしょう。“かっこいいな”“品があるな”など、まずはデザイン性で好みのモデルを見つけて、実際に手に取り、納得のいくものを購入するのがおすすめです。
また、当店で購入されるお客様は、モデルにもよりますが、その時計の歴史やモデルのストーリーをよく調べていらっしゃいます。
さらに、信頼できるお店を見つけるのも重要です。ヴィンテージやセミヴィンテージのモデルになると、個体ごとに状態が違います。唯一無二の1本ですから、状態やアフターケアがしっかりしている店を選んでください」。
高級腕時計のプロが選ぶ一生モノの腕時計10選
1.グランドセイコー
[画像1]グランドセイコー
国産ブランド最高峰のグランドセイコー。
「腕時計の入門編として、『グランドセイコー』はブランドのイメージも良く、時計の精度も高いのでおすすめです。日本の情景をイメージして作られたモデルが多く国内外問わず人気を博しています。[画像1]は、雲母摺り[きらずり]という浮世絵に施した版画手法のひとつを用いたダイヤルが特徴です」。
2.ロレックス エクスプローラーⅡ
[画像2]ロレックス エクスプローラーⅡ
「エクスプローラーⅡ」は、ロレックスを代表するモデルのひとつ。
「1988年から2011年まで製造の『エクスプローラーⅡ Ref.16570』は、セミヴィンテージといわれるシリアルナンバーが5桁のロングセラーモデルです。洞窟探検家のために作られたこちらは、耐久性、機能性にも優れ、オンオフ問わず着用いただけるモデルなので、最初に選ぶ方が非常に多いです。ロレックスのなかだと価格帯も含め、まだ手の届きやすい1本といえます」。
3.タンク ルイ カルティエ
[画像3]タンク ルイ カルティエ
「タンク ルイ カルティエ」は、ジュエリーブランド・カルティエのメインモデル。ルイ・カルティエ自らが愛用したモデルで、“タンク”シリーズの原点です。
「カルティエのなかでもメインモデルの一つ。レクタンギュラーケースが特徴で、クラシックかつ上品なデザインが人気です。ジャケットやスーツによく似合います」。
4.オメガ スピードマスター クロノスコープ パリ2024
[画像4]オメガ スピードマスター クロノスコープ パリ2024
「オメガ スピードマスター クロノスコープ パリ2024」は、スピードマスターの伝統的デザインと1940年代から続くオメガ クロノグラフ ウォッチをひとつにしたコレクション。
「オメガは、オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めており、オリンピックが開催される年に合わせ、オリンピックモデルを出しています。[画像4]はパリオリンピックの限定モデルです。
大会のメインカラーであるゴールド・ホワイト・ブラックの3色を使ったデザインで、ステンレススティール製のケースバックには、パリ2024年のロゴとオリンピック・リングがあしらわれています。特別な年の記念としてもおすすめです」。
5.ロレックス エクスプローラーⅠ
[画像5]ロレックス エクスプローラーⅠ
ロレックスの主力モデルとして長く人気を誇る「エクスプローラーⅠ」。
「『エクスプローラーI』のなかでも、セミヴィンテージモデルRef.14270は、初めての高級時計としても、一生モノとして選ばれる1本です。付属品の有無で値段は大きく変わりますが、100万円以下で購入できる個体があるのも魅力的です。デザインもシンプルで汎用性が高く、華奢な日本人の腕馴染みにも良いケース径36mmのサイズ感も身につけやすい万能モデルです」。
6.ロレックス デイトジャスト
[画像6]ロレックス デイトジャスト
ダイヤルの小窓に日付を表示する、初の自動巻き防水クロノメーター腕時計として誕生した「デイトジャスト」。クラシックなデザインとバリエーションの豊富さも魅力のモデルです。
「ビジネスマンで一番愛用されているモデルと言っても過言ではないモデルです。文字盤のバリエーションも多く、ベゼルやブレスレットのデザインや素材のバリエーションも選べるので、自分好みのデザインが見つかるのも人気の理由のひとつです」。
7.ヴァシュロン・コンスタンタン トラディショナル
[画像7]ヴァシュロン・コンスタンタン トラディショナル
「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、創業260年以上の歴史を持つ世界三大時計ブランドのひとつ。トラディショナルはジュネーブが誇る卓越した時計製造の伝統を18世紀から受け継がれている歴史を感じるモデルです。
「ヴァシュロン・コンスタンタン は、1755年から1度も経営を途切れさせていない、現存するブランドのなかでは世界最古の歴史ある腕時計ブランドです。トラディショナルは革ベルトのシンプルなモデルですが、色気があります。無駄を省いていながら細かいディティールにこだわったデザインは、ビジネスシーンはもちろん、時計好きからも熱い視線を浴びることでしょう」。
8.ロレックス サブマリーナー
[画像8]ロレックス サブマリーナー
1953年の誕生以来、ダイバーズウォッチとして人気を確立してきた「ロレックス サブマリーナー」。水深経過時間を測るための目盛を刻んだ「回転ベゼル」を装備するなど、画期的な技術とデザインの登場は、その後の腕時計業界に大きな影響を与えました。
「[画像8]は、ヴィンテージモデルになります。ヴィンテージのよさは、製造年によって異なるディテールや、個体ごとに状態が違うため、唯一無二の1本が探せるところです。そういった面白さにロマンがあるので、魅力が詰まっています。サブマリーナーはカジュアルなデザインではありますが、ビジネスシーンにも着用できる品とかっこよさがあります」。
9.パテック フィリップ カラトラバ
[画像9]パテック フィリップ カラトラバ
世界三大時計のなかでも最高峰といわれているパテック フィリップ。なかでもカラトラバは、パテック フィリップのスタイルを象徴する最も美しいドレスウォッチとして、現行品からヴィンテージまで世代を超えて愛されている1本です。
「技術力やムーブメントの美しさは抜きん出ています。世界中の時計業界でも『ドレスウォッチといえばカラトラバ』と認知されているモデルです。シンプルでいて洗練された品があり、まさに“一生モノ”です」。
10.ロレックス デイトナ エルプリメロ
[画像10]ロレックス デイトナ エルプリメロ
ドライビングとスピードに情熱を捧げる人々の究極の実用時計として、1963年に誕生した「コスモグラフ デイトナ」は、プロのカーレーサーのニーズに応えるよう設計されています。
「誕生から60年経った今でも、スポーツクロノグラフにおける代名詞となっています。[画像10]はゼニス社のエル・プリメロをベースとしたムーブメントを搭載した人気のセミヴィンテージモデルで、資産性の側面からもおすすめできる一本です」。
- 著者:
八木 隆幸(編集:幻冬舎ゴールドオンライン)
コミット銀座/シニアアドバイザー兼高級時計専門チャンネル 「コミットTV」メインMC
- 提供:
- © Medical LIVES / シャープファイナンス
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