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やってきた実りの秋、食欲の秋!秋はペットも人間も、食欲が増進しやすい季節です。現代において、犬の肥満は深刻な課題となっており、先進国では犬の5頭に1頭が”肥満”に分類されるという報告もあります。愛犬と共に健康的な生活を送るために肥満について考えてみましょう。本記事では【犬の肥満リスクと対策】について静岡県の「パル動物病院」小野啓院長よりご紹介いただきます。(※ワンちゃんお出かけメディア「ハピプレ」からの転載記事です)
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今回の先生です

パル動物病院の小野 啓と申します。少しでも皆様のお役に立てるようお話しさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
犬の”肥満”とは?

肥満は脂肪組織が身体の様々な部位に標準値よりも多く蓄積した状態で、摂取カロリーが消費カロリーを超えることで起こります。
同じ量を食べていても、食事に含まれる炭水化物や脂質の割合が偏っていると摂取カロリーが増加します。また、中高齢になると代謝が落ち、消費カロリーが少なくなるため、体重の増加がみられます。また、ホルモンの異常によって体重が増加する場合もあります。
肥満のチェック方法
簡単な方法は動物の胸をてのひらで触り、肋骨が触れるかどうかで肥満度を判定するものです。
胸にやさしく触れ、肋骨が触れる場合が適正です。手指で肋骨を探さないと触れない、または全く触れない場合は肥満と判断します。

肥満による悪影響
肥満は様々な病気を誘発し、
症状を悪化させる要因となっています。
心臓への負担
体重が増えると身体中を循環する血液量が増加します。血液量が増えると血液を全身へ送り出す心臓へ負担がかかります。
関節や筋肉への負担
体重の増加により足腰への負担が大きくなり、結果として関節や靭帯、椎間板を痛めやすくなります。
呼吸器への負担
脂肪の増加により気管が圧迫され、咳や呼吸困難などの症状を引き起こしやすくなります。4手術時のリスク麻酔薬は脂肪組織に一時的に蓄積されるため、効きが悪くなり通常よりも麻酔薬が多く必要になります。
さらに麻酔から覚めにくくなり、体に負担がかかります。
この他にも肥満は急性膵炎、糖尿病、肝疾患、皮膚疾患など多くの病気に関連しています。
<予防と治療>
予防と治療摂取カロリーの調節

食事をカップの量やグラムで与えるのではなく、摂取カロリーを計算して与えるようにしましょう。過剰な場合は、食事量を少しずつ減らします。食事を減らしても改善がみられない場合は、病院で販売している減量用の療法食を試してみましょう。
最近は食事の種類も増え、美味しくなったことからダイエットの成功率が高くなっています。サンプルをご希望の方は当院の受付にお声かけください。
消費カロリーの増大

日々適度な散歩を行う習慣はとても大切です。しかし急激な運動の増加は身体に負担がかかりますので注意してください。短期間での大幅な体重減少は好ましくありません。目安は1カ月で体重の4~5%の減量を目標としましょう。ワンちゃんの肥満対策をお考えの方は、いつでもお気軽に獣医師にご相談ください。
参考文献:犬と猫の治療ガイド(EDUWARD Press)
以上「犬の穂満リスクと対策」について、パル動物病院の小野院長にご紹介いただきました。もっと知りたい!という方はぜひお気軽に獣医師さんに相談してくださいね。
また、パル動物病院のWEBサイトでは、様々な分野にわたってペットの健康管理のお悩みにお答えする▶️「PAL NEWS」を公開中です!こちらも併せてご覧ください。
施設情報

【裾野センター病院】
〒410-1123 静岡県裾野市伊豆島田843-5
TEL:055 – 993 – 3135
診療受付時間:9:00〜11:30、14:00〜18:30(全日)
【沼津病院】
〒410-0058 静岡県沼津市沼北町1丁目5-27
TEL:055 – 922 – 6255
診療受付時間:
平日9:00〜11:30、14:00〜18:30
日曜9:00〜11:30
休診日:木曜・祝日
診療対象動物:
犬猫のほか、エキゾチックアニマルの診療も行います。
エキゾチックアニマルに関してはエキゾチックペット科診療日のみとなります。事前にお問合せください。
専門科診療:
毎月、その分野に長けた内・外部の獣医師による専門科診療日を設けています。
専門科診療には、眼科、歯科、エキゾチックペット科、眼科、問題行動治療科、皮膚科があります。専門科診療をご希望される方は、ご相談ください。
予約のとり方:
当院は2021年より完全予約制となりました。診療ご希望の方は、まず当院にお電話いただき、予約をいただいてからご来院ください。
- 著者:
ワンちゃん専門メディア「ハピプレ」(メディストペット株式会社)
- 提供:
- © Medical LIVES / シャープファイナンス
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