しつけとは、そもそも何でしょう? 言葉を話せない動物との信頼関係は、とても繊細で、だからこそ難しいも…

しつけとは、そもそも何でしょう? 言葉を話せない動物との信頼関係は、とても繊細で、だからこそ難しいものです。ワンちゃんや飼い主さんによって、しつけの方法はさまざま。でも大切なのは、「叱らずに信頼関係を築く」という考え方です。しかしそれは本当に成功するのか?叱らないことで犬は甘えたダメな子にならないのか?
……今回は、その上で「叱らないしつけ」に注目し、愛犬との絆を深めながら日々の暮らしで実践できる方法をご紹介します。
犬と人とのコミュニケーションコーチ、JAHA認定:家庭犬しつけインストラクターの、井野めぐみさんによる犬との良い関係「しつけ」の連載です。(※ワンちゃんお出かけメディア「ハピプレ」からの転載記事です)
【ハピプレとは】ワンちゃんお出かけメディア「ハピプレ」は、全国47都道府県のワンちゃんおでかけスポット、イベントなどを情報発信。エリア別おでかけ記事では花見・海・川・公園など、ペットと季節を一緒に楽しめるスポットも紹介しています。
本当に犬は理解できているのでしょうか?
犬を叱ったことはありますか?
でも、その叱り方で、犬は本当に理解できたでしょうか。「ダメ!」と繰り返しても直らない行動、思い当たることはありませんか?
もしかすると、それは犬のせいではなく、伝え方や関わり方の工夫が足りなかっただけかもしれません。

しつけとは何か? その理由と方法
「おすわり」や「まて」を教えるだけがしつけではありません。
しつけとは、犬が人と一緒に安全で快適に暮らす力を育てるコミュニケーションです。ルールを教えることは、愛犬を守ることにつながるため、愛情表現のひとつとも言えます。
しつけのベースは信頼関係です。叱らずに伝える方法は、犬の心を守りながらわかりやすく行動を導き、自然に信頼関係を深めることができるのです。
●しつけが必要な理由
・犬自身が安心して生活できるようになる
・飼い主と犬の関係がスムーズになる
・社会の中で迷惑をかけずに暮らせる
・危険から犬を守ることができる
・飼い主と犬の関係がスムーズになる
・社会の中で迷惑をかけずに暮らせる
・危険から犬を守ることができる
●叱らない方法とは?
叱る方法はやめさせたい行動に注目しますが、叱らない方法は”してほしい行動”に注目します。そして”してほしい行動”を犬がしたときに「いいこ」と褒めたりご褒美をあげたりして、その行動をとると得と思わせます。
例)散歩のときの引っ張り問題
横で歩いているときにおやつをあげる→「横について歩くと良いことがある」と学習します。
●叱るしつけのデメリット
・犬は“何がダメだったのか”を理解できない
・飼い主に対して不信感を抱くことがある
・恐怖で行動を止めても、根本的な理解にはつながらない
・飼い主に対して不信感を抱くことがある
・恐怖で行動を止めても、根本的な理解にはつながらない

解釈と視点
「叱らないしつけ」と聞くと “甘やかす” と感じる方もいるかもしれません。
しかし実際は、犬に分かりやすく「望ましい行動」を教えていくことが本質的なしつけなのです。
犬は人間のように「理由」や「意図」を理解できません。だからこそ、正しい行動を“成功体験”として積み重ねることが、犬にとってもっとも理解しやすい方法なのです。
対照的に”叱る”というのは「失敗していること」に注目し、それを無くそうとするアプローチです。しかし行動学的には叱っても困る行動そのものは減らず、さらに望ましい行動を教えることもできないと考えられています。
つまりは二重の意味で効果が期待できない方法なのです。
重要なのは「ダメ!」ではなく、「そうそう、そうしてほしい!」という伝え方。この原則は、人とのコミュニケーションでも同じですよね。
実生活でのヒント
✅
● 叱るより先に、環境を整える
例:ゴミ箱をイタズラする犬には「ダメ!」と叱るのではなく、蓋付きのゴミ箱に変える。
● 「できたね!」のタイミングを大切に
犬が望ましい行動をしたその瞬間に、犬がとても嬉しくなる方法で褒めましょう。
● 短い練習を、毎日コツコツと
1回5分でもOK。日常の中で繰り返すことで、犬は自然と覚えていきます。
● 「教える」は一方通行じゃない
犬の反応をよく観察し、「どんな伝え方なら伝わるのか」を試行錯誤する姿勢が、関係を深めるカギです。
● 叱るより先に、環境を整える
例:ゴミ箱をイタズラする犬には「ダメ!」と叱るのではなく、蓋付きのゴミ箱に変える。
● 「できたね!」のタイミングを大切に
犬が望ましい行動をしたその瞬間に、犬がとても嬉しくなる方法で褒めましょう。
● 短い練習を、毎日コツコツと
1回5分でもOK。日常の中で繰り返すことで、犬は自然と覚えていきます。
● 「教える」は一方通行じゃない
犬の反応をよく観察し、「どんな伝え方なら伝わるのか」を試行錯誤する姿勢が、関係を深めるカギです。

叱らないしつけ、が育てるものとは
犬へのしつけは “幸せに生きるために必要なコミュニケーション”です。
その根っこにあるのは、「信頼関係」と「安心感」。
困る行動に注目するのではなく、してほしい行動を具体的にイメージして引き出し、「できたね!」「うまくいったね!」という成功体験を積み重ねることが、犬のやる気を育てます。
言い換えれば、しつけとは、犬との信頼を目に見えるかたちにするプロセスなのです。
ワンちゃんお出かけメディアハピプレの『ハピプレ』井野めぐみさんのしつけコラムは全10回予定。
(以下、ハピプレサイトへ遷移します)
第1回:犬との関係はここから始まる― ヒューマン・アニマル・ボンド(HAB)って何?
第2回:あなたの犬はどんなタイプ?
第3回:犬のライフステージと暮らしの工夫~成長に合わせた接し方~
第4回:法律から学ぶ犬との暮らしの責任~飼い主が守るべきこと~
第5回:犬の心の声を聞く〜カーミングシグナルと感情の読み方〜
第6回:しつけは信頼のかたち〜叱らないしつけの基本〜
第7回:問題行動には理由がある 〜愛犬の満足度を見つめ直そう〜
(new)
【井野めぐみ|犬と人とのコミュニケーションコーチ】
第2回:あなたの犬はどんなタイプ?
第3回:犬のライフステージと暮らしの工夫~成長に合わせた接し方~
第4回:法律から学ぶ犬との暮らしの責任~飼い主が守るべきこと~
第5回:犬の心の声を聞く〜カーミングシグナルと感情の読み方〜
第6回:しつけは信頼のかたち〜叱らないしつけの基本〜
第7回:問題行動には理由がある 〜愛犬の満足度を見つめ直そう〜
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【井野めぐみ|犬と人とのコミュニケーションコーチ】
井野めぐみ
犬と人とのコミュニケーションコーチ。JAHA認定・家庭犬しつけインストラクター。
動物病院勤務を経て、2007年に家庭犬しつけ方教室「DOGGY FRIENDS」を開設。叱らずに伝わる、科学的かつ優しいトレーニングを通じて、犬と人の“心が通じ合う暮らし”をサポート。現在、都内:木場公園で開催されるKIBAワンニャンHAPPYフェスのしつけトレーナーとして多くのペットオーナーへ教室を開催している。
犬と人とのコミュニケーションコーチ。JAHA認定・家庭犬しつけインストラクター。
動物病院勤務を経て、2007年に家庭犬しつけ方教室「DOGGY FRIENDS」を開設。叱らずに伝わる、科学的かつ優しいトレーニングを通じて、犬と人の“心が通じ合う暮らし”をサポート。現在、都内:木場公園で開催されるKIBAワンニャンHAPPYフェスのしつけトレーナーとして多くのペットオーナーへ教室を開催している。
井野めぐみ先生の著書「ねえねえ、何を言いたいの? 行動学で読み解く、犬があなたに伝えたいこと」好評発売中
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- 提供:
- © Medical LIVES / シャープファイナンス
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