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対談インタビュー

歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲受

歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲受

(写真左から)宮井崇行​/株式会社MedicalShift、織田豊久/シャープファイナンス株式会社

シャープファイナンスは、歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲受致しました。

この度、2023年10月1日付けで、シャープファイナンス(芙蓉リースグループ)は、株式会社Medical Shiftが運営する、歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲受致しました。

株式会社Medical Shiftは2019年に創業し、「テクノロジーとアイデアで医療に関わる全ての人の幸せを増やす」というビジョンのもと、歯科を中心に医院・患者それぞれに向けた事業を複数展開しています。
事業の選択と集中を行い、既存事業のさらなる拡大と新規事業をスピーディに展開する体制を強化するとともに、弊社の持つ全国の歯科医院ネットワークを活用することで、「デンタルマッチ」がさらに多くの歯科衛生士・歯科医院にご利用いただけるとご判断いただき、今回の事業譲受に至りました。

今回の事業譲受について、株式会社Medical Shift/代表取締役宮井さまとの対談インタビューの様子をお届けします!

※本記事は、【Medical Shift × シャープファイナンス 対談インタビュー】 歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲渡|株式会社Medical Shift (note.com)の転載記事となります。

対談インタビューはじまります!

歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲受

(写真左)宮井崇行​/株式会社MedicalShift
東京大学卒業後、2012年に新卒で株式会社リクルートに入社し、主に広告企画営業と商品戦略策定に従事。2017年にクラウドファンディングサイトを運営するスタートアップに事業責任者として参画し、その後売却。医療従事者の家系で育ち、医療業界の労働環境やテクノロジー活用への課題を肌身で感じた経験から、医療業界を良くするべく、2019年に株式会社MedicalShiftを創業。

(写真右)織田豊久/シャープファイナンス株式会社
神戸大学卒業後、2000年に食料品メーカーへ入社し、主に 人事・総務・経営企画を経験。2013年当社へ入社。2023年4月から本事業の管掌部門責任者を担当。キャリアコンサルタント資格を保有。

ーーまずは、シャープファイナンスが行う事業について簡単にご紹介します。

織田)1982年の創立以後、主としてベンダーリースや割賦等の金融サービスにて、全国のお取引さまの経営支援を行っています。事務機器等のリースだけではなく、カーリースや建物リース、集金代行等の決済サポートや保険・不動産等、多岐にわたる事業を展開しています。また、芙蓉リースグループに限らず、多くの企業さまとも協働をさせていただく機会も増えてきました。

近年の弊社は特に医療分野に強みを有しており、医療機器リースの取り扱いを拡大する中、全国約40%の歯科医院さまとお取引をさせていただいており、より多様かつ複雑化する課題に対して広く経営のサポートをさせていただいております。

ーー今回、事業譲渡を実施した「デンタルマッチ」とはどのようなサービスでしょうか。

宮井さまフルタイムで働くことが難しい歯科衛生士歯科衛生士の採用にお困りの歯科医院をつなぐマッチングサービスです。単発・短時間・不定期など柔軟な働き方を可能にし、双方の課題を解決します。

歯科衛生士の労働力不足は、歯科医療において顕著な課題となっています。歯科衛生士名簿登録者数は約28万人(※1)であるのに対し、歯科衛生士として就業している方は約14万人(※2)と資格保有者の約半数にとどまります。しかしながら非就業者のうち、「すぐにでも再就職したい」「条件が合えば再就職したい」と答えた人の合計は47.6%(※3)となっており、育児等でフルタイムで働くことが難しく、歯科衛生士として就職したくても就業できない方が多くいらっしゃることが分かっています。

これらの課題に対し、「デンタルマッチ」では単発・短時間・不定期などの柔軟な働き方を可能にすることで、歯科衛生士の就職を支援するとともに歯科衛生士の労働力不足解消を目指しています。

※1… 「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」厚生労働省
※2… 「平成30年度事業報告書」一般財団法人歯科医療振興財団
※3… 「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」公益社団法人 日本歯科衛生士会

ーー「デンタルマッチ」はどのようなきっかけでできたサービスなのでしょうか。

宮井さま)知り合いの歯科衛生士の方は、復職したいのにフルタイムの求人ばかりで就職できないと悩んでいました。また他の歯科衛生士の方からは、就職はしたものの職場が合わずに半年で辞めてしまい、再度就職活動が必要になったという話も聞きました。

というのも、歯科衛生士の面接は院長の方と15分程度話して「明日から来てください」といった形で即座に就業が決まることもあります。採用候補者である歯科衛生士の方は、選考のプロセスで職場の雰囲気が十分に分からないまま就業することになり、結果的にミスマッチが起こってしまう環境が見受けられます。

医院においても、歯科衛生士を採用してもすぐに辞めてしまうという課題意識を持っていることが分かりました。中には、フルタイムでなくともパート社員での就業や、例えば忙しい土曜日だけでもスポットで勤務してほしいといったニーズもありました。

歯科衛生士と医院をスポット勤務の形でマッチングさせることで、歯科衛生士の就業ニーズと医院の採用ニーズを満たせるほか、歯科衛生士にとっては”職場体験”に近いスタイルで勤務できるので、スポットで働きながら自分にあった職場を探すことができるので、職場のミスマッチも減らすことができるのです。

この仕組みであれば、歯科衛生士と医院双方の課題を解決できますし、歯科衛生士は長く働ける職場を探すことができます。歯科衛生士にとって良い意味で最後の就職活動機会にできるかもしれない、そんな想いを込めてこのサービスを立ち上げました。

ーー事業譲渡に至った経緯について教えてください。

歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲受

織田)リース事業を展開する中で、弊社の営業担当者は全国の歯科医院さまから「歯科衛生士の雇用が難しい」という課題をよく聞いておりました。実際に歯科医院さま向けに関心があるサービス項目についてアンケートを取ったところ、約38%もの歯科医院さまが「人材募集に関心あり」と回答されました。多くの歯科医院さまが課題に感じている歯科衛生士採用に対する課題解決のためのサービスを検討する中で、歯科矯正メディア「Harwell(ハーウェル)」ですでに提携していたMedical Shiftの「デンタルマッチ」の存在を知りました。

改めて「デンタルマッチ」を立ち上げた経緯等をお聞きし、歯科衛生士にとってこれが最後の就職活動機会にしたいというMedical Shiftの想いに共感しました。

サービスの仕組みとしても、歯科衛生士の就職課題を解消できるとともに、歯科医院における短・中期の歯科衛生士不足をスポット雇用という新たな方法にて解消できることから、双方ニーズに合致する最適解提示ができる点に大きな魅力を感じました。

宮井さま)「デンタルマッチ」は弊社が生み出したサービスではありますが、他の事業との兼ね合いや新型コロナウイルスの影響もあって一時休止していました。そのタイミングでシャープファイナンスさまよりお声がけいただきました。

事業を再開、そして継続できる観点でシャープファイナンスさまはベストなパートナーさまだと思い、今回の事業譲渡に至りました。

というのも、弊社はマーケティングに強みがありますので、歯科衛生士の利用者は順調に伸びていたのですが、ご利用いただく医院さまの拡大には苦戦していました。シャープファイナンスさまとタッグを組むことで双方の強みが最大限活かされると確信しましたね。

ーー今後の「デンタルマッチ」の展望をお聞かせください。

織田)多様な就業条件要望をお持ちの中で働きたいと願う歯科衛生士さまの声を大切に聞きながら、おひとりおひとりにしっかりと寄り添い満足度高いマッチングを行うことで、最後の就職活動機会のお手伝いを行いたいと考えています。おひとりでも多くの満足度が高い就業が実現できれば、歯科医院さまの安定経営にも繋がり、ひいては患者さまの利益にもなります。これによりお取引先である歯科医院さまへの経営貢献が期待できますので、歯科衛生士さまと歯科医院さまと弊社のwin-win-winの関係が成り立ちます。

歯の健康は近年社会的な注目を集めていますので、この「デンタルマッチ」によるマッチングの結果、 SDGs目標である「すべての人に健康と福祉を」に寄与することもできると考えています。

また、将来的には歯科衛生士の復職支援活動にもサービスを拡充して、全ての方が自分らしく輝いて仕事ができる環境創出を目指したいと考えています。

宮井さま)シャープファイナンスさまが持つ全国の歯科医院ネットワークにより、「デンタルマッチ」の活用期待先が大きく広がりますので、弊社がサービス立ち上げた際に描いた世界がより近くなることを期待しています。

提供:
© Medical LIVES / シャープファイナンス

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