ただでさえまとまった休みの取りにくい医業、開業して経営者であればなおさらのこと。とはいえ旅の醍醐味「…

ただでさえまとまった休みの取りにくい医業、開業して経営者であればなおさらのこと。とはいえ旅の醍醐味「日常から離れる解放感」は短い休診の隙間では無理…ではありませんという事例は前回『空港降りたら5分で温泉!』でお示ししたように、まだまだ隠れた見どころ休み処、旅の仕方がございます。 プライベートで乗る飛行機旅でしか取れない疲れがある、そう、治療をする医師の皆さまが心身健康を保つのは、患者さまへの責任でもございます。
忙しい皆様の命の洗濯、心のストレッチ。空港から心の温度が冷めない距離「ソラチカ温泉旅」の魅力を、紹介していきます。
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薩摩には霧島という神の山の至宝がごわす【鹿児島空港から車で15分・妙見温泉】
鹿児島空港に降り立てば、多くの人が乗り込むのは鹿児島中央駅行きのバス路線です。しかし、この空港の建つ地は霧島。そう、振り返れば天孫降臨の霧島連山がそびえたつ、この地こそ温泉天国のど真ん中です。
車でほんの15分も走れば、天降川(あもりがわ)に抱かれる「妙見温泉郷」。鮎の稚魚漁獲高日本一の清流、その川沿いに点々と個性的な温泉宿が続きます。
鄙びた雰囲気の「ザ・湯治宿」から立派な黒塀の近代的旅館。今回はその中でも、妙見温泉始まりの旅館、明治12年創業の「おりはし旅館」をご紹介します。

時に暴れる天降川と共に100年を越す本館は風情たっぷり(Photo: おりはし旅館)
空港から妙見温泉の入り口に、赤いアーチの鉄橋・妙見大橋を渡ると広大な木々の奥に見える建物。そこがおりはし旅館の入り口です。
今は食事処として使われる、大正時代の建築の本館は旅館の象徴のように佇み、そこを中心とした約 1万坪の敷地に散らばる11棟12室の『はなれ』。それぞれに個別の源泉かけながし露天風呂が備わり、品がありつつかしこまりすぎない。癒しの別世界を求めるなら、『はなれ』をお勧めしたいところ。
大浴場は立ち寄りの内湯と、宿泊客だけ利用ができる露天風呂と泉温低めの「キズ湯」。特筆する「キズ湯」は鉄分を含む炭酸水素塩泉で、皮膚の軟化作用や創傷治癒に効果があるとされます。西南戦争帰りの兵士らが傷を癒したという逸話も残り、創業者である外科医・久木田五郎がその効能に着目し、「療養の湯」として広めました。妙見温泉でもここにしかない、癒しの湯です。
また低めの湯温は、あつ湯の竹の湯と温冷交互浴をすれば身体の芯までほどけていく疲労回復効果があります。湯に身を、竹林の葉擦れと天降川のせせらぎに耳を委ねれば、ここ妙見ならではの蕩ける湯治を体験できます。

露天風呂の竹の湯、その名の通り竹の葉擦れと川のせせらぎにつつまれる
粋を凝らした旅館飯。晩酌のアテには鮮魚店で買って持ち込む川魚
夕食は本館の個室で、黒豚や黒牛、天降川の鮎など薩摩の滋味あふれる膳を味わいます。重厚な大正建築の空間でいただく料理は、幾度の災害を乗り越えて移築した空間の美意識、宿の心意気と美しいたたずまい。
この夏の豪雨災害からも見事復活した、土地の生命力と強い想いも感じます。
さてお部屋で晩酌の続きをするなら、徒歩4分の『田代鮮魚店』で川魚を手に入れておくのもお勧めします。鮎、鯉、鰻など臭みが全くなく、驚くほど美味しい湯治宿の胃袋として信頼される名店です。鯉のあらい、鮎の甘露煮、鰻のかば焼き(要予約)。魚の泳ぐ清流の音を聞きながら、湯上り晩酌もしくは湯舟酒にこれほど合うアテはありません。
※17:30閉店なので、到着後すぐに立ち寄るのが◎

川魚を食べなれた南九州民が唸る、鯉のあらい。苦手な人こそ一度お試しを!
翌朝は駅弁グランプリ受賞の弁当を買いに100年の駅嘉例川へ
朝湯をいただき美味しい朝食もすませたら、チェックアウトを少し早めて、この場所でしか買えないお弁当を手に入れに行きませんか。
九州最古の木造駅舎をもつ、JR肥薩線嘉例川(かれいがわ)駅にて、手作りの薩摩の味を詰め込んだ『百年の旅物語かれい川』と『花の待つ駅かれい川』は、土日の朝だけ販売されます。売り切れじまいですが、2日前まで予約もできます。
駅をあとに、立ち寄り湯を楽しみながら城山公園へ向かえば、桜島・錦江湾・霧島連山を一望できる絶景の高台で駅弁を広げられます。飛行機の中からも見える観覧車が目印の公園から鹿児島の風景を添えた昼食をどうぞ。
完全に籠もりたいなら、おりはし旅館の昼食付きプランを宿泊から続けて予約を。『はなれ』や別館で16時まで過ごせます。嘉例川の駅弁は帰りの機内や自宅で旅の余韻に浸る用に持ち帰っても良いでしょう。

朝9時半ごろから購入待ちの車が集まってくる土日の朝。駅舎も見どころたっぷり
【空からの所要時間】
東京から1時間50分、名古屋セントレアから1時間20分、大阪伊丹からなら1時間10分で、宿の夕食を楽しむなら14時~18時半の着便を選びましょう。空港を出て右手、タクシー乗り場から15分後には、森林と川の音の温泉に到着です。
【鹿児島・妙見温泉info】
『おりはし旅館 』:島津家の漢方医をルーツに持つ創業者が明治12年に創業。鹿児島の奥座敷として妙見温泉郷の発展に寄与した歴史と風格ある温泉宿。
『田代鮮魚店』:店内の張り紙に熱く鯉の素晴らしさがしたためられているように、鯉のあらいをはじめイチオシは鯉。鮎の甘露煮や丸干し、予約必要なうなぎのかば焼きなど川魚がともかく美味しい。鳥刺しや他の総菜もある。鮎の友釣り用の鮎を買いに来る釣り客にも有名。
『森の弁当 やまだ屋』:売り場は週末の嘉例川駅のなかのみ。県内最古の駅で、全て手作りの優しく強い薩摩の母の味を守る。「奇跡の弁当」と呼ばれ、九州駅弁グランプリを何度も受賞している実力をぜひ味わってほしい。
『妙見温泉 楽園荘』:昔ながらの「THE湯治」を楽しみたい方におすすめしたいのはこちらの「はなれ」。昭和の文化住宅さながら、鄙びた風情の台所と畳の部屋には武骨な浴槽に24時間かけ流しの湯の音と天降川の川の音が響く。
山陰の海を存分に味わう湯旅なら【米子空港から車で20分:鳥取・皆生温泉】
森と川に抱かれた妙見の湯で英気を養ったなら、次は視界を一気に海へと開きましょう。目の前に広がるのは日本海、そびえるは名峰・大山(だいせん)。
山あいの静けさから海辺の開放感へ。米子空港から車でわずか20分、海から湧きあがる温泉の「皆生温泉」が待っています。

名峰・鳥取大山を背に、前は美しい浜と日本海という絶景立地
美しい大山の峰を背に、前には日本海と白砂の浜。立ち並ぶ旅館のほとんどがオーシャンビューで、海から湧く(ナトリウム・カルシウム)塩化物泉をたたえる絶景の温泉地です。
その中でも今回ご紹介するのは、料理へのこだわりが光る『皆生 游月(ゆうげつ)』。料理長・シェフは利き酒師やソムリエ資格を持ち、酒と料理のマリアージュを楽しめる宿です。どちらにも通じたプロが、その日の食材や調理方法まで見て合わせるべき飲み物を提案してくれる頼もしさは特筆でしょう。

『皆生游月』温泉露天風呂付特別室「トップフロアスイートルーム」のリビングより。どの部屋も美しいオーシャンビュー
『皆生游月』全33室の趣向を凝らした客室は、まず広さが約60~132平米。全室ダイナミックな正面日本海ビューに、露天温泉付と、これでもかというほどの解放感とホスピタリティが押し寄せます。移ろう海景を絵のように眺めるもよし、屋上のインフィニティ天空露天風呂から眺めるもよし。
もちろんお楽しみの食事の時間だけは忘れずに。山陰の海と山の幸と日本酒もワインも知り尽くした料理人たちが待っています(お部屋食プランもあります)。

日本海に溶ける天空露天風呂と、シェフソムリエによるワインセレクト(Photo :皆生游月)
なお、夕食後にもう一軒行きたい方には車で5分少しの『山陰中華 八仙閣』で中華料理と熱燗のペアリングに出かけるのもお勧めしたいところ。
「中華と熱燗?」 と思うなかれ、これが絶妙な相性なのです。赤いテーブルの町中華の風情に出てくる本格的な中華料理と熱燗、日本酒ファンなら一度は試して欲しい新たな出会いです。
米子市は純米酒の生産比率が高く「酒は純米、燗ならなお良し」の言葉を残した酒造指導者である上原浩氏のふるさとでもある山陰の名酒の地。さらに近年、鳥取県として米子の燗酒に力を入れているそうです。熱燗に慣れない方は、まずはホテルのレストランやバーで好みを探すのも一案です。

穴子の麻辣炒めと辨天娘の熱燗。スパイシーさに寄り添うしっかり味を熱めで(Photo: nomooo)
日本海の目覚めの後は、山を遊ぶか庭園に見惚れるか。山陰の実力を堪能
翌朝に出かける場所としては、夏場なら皆生温泉のビーチでマリンレジャーも。
それとも米子市内で昼食に名物『ブリしゃぶ』をいただくもよし、鳥取大山圏域を巡るなら、4時間貸し切りで1万円! の観光タクシーコースの用意もあります。大山でのトレッキングや乗馬、境港の水木しげるロード、弓浜、美保神社全て揃う22コースは、選ぶのに迷う贅沢な時間です。
またお隣の島根県に足を延ばすなら足立美術館に是非訪問を。日本一の日本庭園として22年選ばれ続けているその美しさは一度は見ておきたいところです。館内にゆっくり滞在するなら喫茶室でお茶や軽食、島根名物の笹巻おこわを、美しい池庭を眺めながらいただくこともできます。

足立美術館日本庭園、一度は現地で見るべき景色のひとつです
【交通の目安】
羽田空港から米子鬼太郎空港はANA便で1時間25分、定期運航の国内線での直行便は羽田空港のみになります。が、台北、ソウル、香港、上海の国際線4航路が就航する米子鬼太郎空港ならではの乗り継ぎ先も?
季節によっては中部・関西などから臨時チャーター便が出ることもあるため、最新情報は空港サイトで確認を。
【皆生温泉・米子info】
皆生 游月:コンセプトは「オーシャンビュー×次世代ハイブリッド型RYOKAN」。老舗『皆生 松月』の姉妹館として誕生し “大切な人との特別な旅”に照準を合わせた滞在設計。全室オーシャンビュー+露天風呂付き。
山陰中華 八仙閣:見た目は町中華、味は本格、酒は熱燗。山陰の日本酒と中華料理の意外なマリアージュが楽しめる山陰の隠し球。皆生温泉から車で約5分。名物は「山陰ちゃんぽん」。
※リンク先は地元ウェブメディア『りびえーる』記事
大山山麓ぐるーんと観光タクシー旅:米子駅・大山寺・皆生温泉・境港駅・米子鬼太郎空港発で3時間8,000円、4時間 1万円という、驚きのお得タクシー観光。運転手は鳥取観光マイスター資格取得者のみ!
足立美術館:絵画の中に入り込んだようなあまりに完成された日本庭園は、一生に一度は現地で観たい美の世界。5万坪のパノラマ、贅を極めた一幅の絵に浸りましょう
ちょっと温泉に隣国まで、週末海外はいかが【釜山金海空港から30分・東莱(トンネ)温泉】
妙見で山の湯治、皆生で海の温泉を楽しんだら、最後はパスポートを持っての空チカ温泉旅へ! お隣、韓国にも訪れたい温泉地があります。国内線とほぼ変わらぬ飛行時間で降り立つ釜山の玄関・金海国際空港から車で30分、そこは韓国最古の温泉郷のひとつ「東莱(トンネ)温泉」です。
新羅時代には王侯貴族も湯治に訪れた由緒ある土地で、今も街全体に温泉文化が息づいている韓国随一の古湯で、週末の海外リトリートを楽しみましょう。

夜景きらびやかな釜山の港、一旦飛び越して向かうは温泉天国
釜山最大の温泉施設「虚心庁(ホシムチョン)」に驚く
温泉街のランドマークといえば「ホテル農心(ノンシム)」。日本では辛ラーメンのメーカーとして知られる農心が運営し、現代的な宿泊と韓国伝統の温泉文化を融合させた存在です。
中核をなすのが付属の巨大スパ施設「虚心庁(ホシムチョン)」。温泉の種類は40以上、一度に3000人を収容できるというスケールは、まさに圧巻。ドーム型のメインバスは、豪華で開放的な空間。日本の温泉と一味違うフレッシュな湯の魅力を体感できます。また炭酸泉、薬草湯、韓国式サウナ、露天風呂まで揃い、全てを味わうには、一泊では到底味わい尽くせない贅沢な温泉施設です。
また館内には、韓国料理はもちろん、1階にビアガーデン、地下にクラフトビールを楽しめるレストランもあります。入浴後の一杯も上々、 “温泉+食” のセットは日常から離れる開放感を一層高めてくれます。

圧巻の空間に、檜風呂や韓国式サウナ「汗蒸幕(ハンジュンマク)」など様々な楽しみが揃っています
居心地の良い現代的な空間と、伝統的なオンドルで心地よい滞在【ホテル農心】
『ホテル農心』滞在の魅力は、前述の「虚心庁」に直結した建物でとことん温泉を楽しめること、さらに、五感がゆるむような癒しの客室と、五つ星ホテルならではのホスピタリティにあります。客室は全室、韓国伝統の床暖房オンドル仕様、全室温泉付で湯冷め知らずの滞在に、心地よく韓国の文化を体感できます。
虚心庁と共にホテル自体が温泉リゾートとして唯一無二のユニークな存在であり、記憶に残る滞在になるでしょう。

Deluxe-Ondol-double Room/オンドルの床に、フカフカのベッド。お部屋での温泉は部屋によって檜風呂もあります
ホテル内のレストランのレベルも高く、特に敷地内にある『内堂(ネダン)』は戦前の日本建築を基に韓国文化を融合させた建物や庭も見どころです。その空間で供される、韓国宮廷料理は現代風にアレンジした美しい品々。目にも舌にも楽しい贅沢な体験です。
人気店のため、宿泊と合わせて席の予約をしておくのが安心でしょう。

不思議と落ち着く空間の中で、豪華な韓国宮廷料理を。2024年「Taste of Busan」に選出の実力派
翌日は東莱の街と歴史、自然、市場をのんびりと味わう
到着日はホテルと温泉でしっかりリフレッシュをして、翌朝からの街歩きも楽しみです。東莱は釜山の中でも歴史と文化が色濃く残る古都的なエリア、徒歩圏内に伝統、文化、歴史や食を楽しめるスポットが数多く揃っています!
ホテル農心からのおすすめは、朝鮮王朝時代に築かれた「東莱邑城」。復元された城壁沿いを歩けば、伝統建築と静かな歴史の風情を感じられます。春には城壁沿いに咲く桜が絶景とのこと。
歴史や考古学に興味があれば「福泉洞古墳群」と「福泉博物館」も。新石器時代から三国時代にかけての古墳と、充実した資料と展示の博物館。古墳は景色や散策路も楽しめる人気スポット。東莱邑城と福泉洞古墳群は隣接しているので、まとめて巡ることもできます。
自然の中でひと息つきたい方は、ホテル近くの 「金剛公園」はいかがでしょう。静かな森林の遊歩道があり、園内のケーブルカーで歴史遺産のひとつ『金井山』の中腹まで登れます。コンパクトに自然と文化に癒される散策候補にぜひ。

山城でもある金井山。自然も史跡も見どころが多く、コンパクトにもゆったりとでも楽しめる
釜山を代表する伝統市場「東莱市場」は、地元の食材や、特産品、その屋台が並ぶ、活気あるマーケットです。そしてそこから徒歩5分ほどの『東莱パルメパジョン』は、宮廷献上された郷土料理「東莱パジョン(葱チヂミ)」を受け継ぐ唯一の店。米粉の生地に海鮮と葱と牛肉を載せて蒸した、独特のトロっとした味わいは絶品です。
市場近くから温泉場駅には、手軽な食事として 「焼きハモ横丁(Grilled Hagfish Alley)」 や 「カルグクス通り(Kalguksu Street)」 もおすすめです。焼きハモ横丁では、辛口または塩焼きのハモやウナギを、カルグクス通りでは、地元の人々に愛されるカルグクス(韓国風手打ちうどん)の、コクがありさっぱりとした優しいスープが味わえます。
最後に、世界バリスタ大会の受賞者が運営するスペシャルティカフェ『Momos Coffee』もぜひ。温泉場駅前にあり、洗練された空間とハンドドリップのコーヒーの香りが、旅を記憶に沁みさせてくれるでしょう。

東莱パジョンは日本で見るチヂミとはかなり違う一品、カルグクスも優しいホッとするお味です
「週末海外」と聞くと慌ただしい印象がありますが、東莱温泉は到着からすぐ温泉に辿り着ける立地が強み。金曜夜や土曜午前に出発し、週末いっぱい湯治と街歩きを楽しみ、日曜夜には帰国。短くとも濃厚な週末温泉リトリートが、ここ釜山には待っています。
【交通の目安】
金海国際空港(PUS)への直行便は、東京(成田・羽田)、大阪(関空)、福岡、札幌(新千歳)、名古屋(中部国際)、沖縄(那覇)の6都市から就航しています。2時間から2時間半の飛行時間で到着し、空港から東莱温泉まではタクシーで約30分。虚心庁は22時まで、そのあとはお部屋の温泉でゆるりとどうぞ。
※最新の運航情報は航空会社公式サイトをご確認ください
【韓国釜山 info】
『ホテル農心(ノンシム)』:辛ラーメンで知られる食品メーカー・農心が運営する老舗温泉ホテル。現代的な設備と韓国伝統の温泉文化、全室オンドルと温泉付の客室で癒しに全振りできる星5ホテル。韓国最大の温泉施設「虚心庁」と直結し、温泉リゾートとして唯一無二の存在。
『虚心庁』(ホシムチョン):一度に3000人を収容できる巨大スパ施設。40種類以上の浴槽、薬草湯、炭酸泉、露天風呂など多彩な湯が揃う。ドーム型の大浴場は圧巻の開放感で、韓国式サウナ「汗蒸幕(ハンジュンマク)」や岩盤浴も人気。入浴後は館内のクラフトビールバーで一杯を。
『内堂』:ホテル農心敷地内の韓国宮廷料理レストラン。戦前の日本建築をベースに、韓国の美意識を融合させた建物と庭も美しい。伝統の宮廷料理を現代的にアレンジした料理は、2024年「Taste of Busan」にも選出された実力派。
『東莱邑城』&『福泉洞古墳群』:朝鮮王朝時代に築かれた城郭「東莱邑城」は、春の桜並木でも有名。隣接する「福泉洞古墳群」では新石器〜三国時代の古墳群と、考古学資料を展示する「福泉博物館」を併設。歴史と自然が交差する、東莱らしい静かな時間を過ごせる場所。
『東莱パルメパジョン』:宮廷にも献上された郷土料理「東莱パジョン(葱チヂミ)」の元祖で現存唯一の店。米粉の生地に海鮮と葱、牛肉で蒸し焼きにする独特の製法で、外は香ばしく中はとろりとした食感が美味。釜山で一度は味わいたい名物。
Momos Coffee:世界バリスタ大会のチャンピオン、チョ・ヨンヒョン氏が手がけるスペシャルティコーヒー店。温泉場駅前に位置し、洗練された空間で豆の香りをゆっくり楽しめる。旅の締めくくりにふさわしい一杯を。
いかがでしたか、飛行機に乗ってしまえばそこは別世界です。
旅即是空、空即是湯。個性的な名湯、ご当地の美食、地域文化をそろえて、軽くも深くも楽しめるこのソラチカ温泉旅。旅立ちを迷う前に航空券を取ってしまいましょう、旅程を何とかするために迷い、現地の楽しみに迷うほうが人生、ちょうどいい湯加減かもしれません。
- 提供:
- © Medical LIVES / シャープファイナンス
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