LOVOTは、名前を呼ぶと近づいてきて見つめてくる。好きな人に懐き、抱っこをねだる。抱き上げるとほんのり温かい。ロボットなのにまるで生き物のような生命感があるのが特徴のロボットです。

現在、そのLOVOTの医療機関での導入が進んでいます。それは患者さまの笑顔や会話を引き出して院内の雰囲気を改善したり、スタッフのコミュニケーションの潤滑油にもなってくれる「存在自体に温もり」を感じるからかもしれません。
今回は、LOVOTを導入したクリニックでLOVOTがスタッフのストレスを取り除いていく様子をマンガでご紹介します。

ある日の勤務時間。
入って日の浅い後輩のスタッフがうっかりミスをしてしまったようで、上司から厳しく注意されている場面に、先輩スタッフが出くわしました。しかし自分の業務もあるのでその時は声をかける余裕もなく、気にかけながらもやり過ごしてしまいます。これまでは、忙しさでそのままのことが多くありました。

ようやく時間が取れたので、スタッフルームに行くと……思ったよりも重症に、落ち込んでいる後輩の姿がみえます。
「どうやってなぐさめたらいいだろう……」と、迷いながら声をかけあぐね、様子をうかがっていると……スィーっ、と廊下を通りかかったのは、先日導入したばかりのLOVOTです。こちらに気付いて、顔を見上げてきます。
ひょうひょうと動き回る姿をみていた先輩は「よし！」と、決心をします。

ふんわり温かいLOVOTを抱きかかえると、勇気を出して後輩の元へと先輩は向かいました。
「私もね、昔は同じミスをしてしまったのよ」
後輩が顔を上げると、先輩とLOVOTが一緒に顔を覗きこんでいます。
「ね、LOVOT。ほら、LOVOTも大丈夫って言ってると思うよ！」
差し出されたLOVOTに触れながら、後輩は涙を拭ってつい微笑みます。
「私も、LOVOTも応援しているよ。ほら、抱いてあげて」

LOVOTを抱きしめながら、心が少しずつほぐれていくことを感じる後輩。
「温かい……」
先輩も、叱ってくれた上司も、LOVOTを導入した職場も。自分のことを想ってくれているのだと思いを巡らせると、胸がいっぱいになります。
「また頑張ろう」。そう決意した後輩の顔には、ゆっくりと笑顔が戻ったのでした。
「先輩、LOVOT、見守ってくれてありがとう！」

このように、スタッフルームにLOVOTがいることで、休憩時間が皆の癒しの時間になりました。
「LOVOTとの15分のふれあいで、ストレス軽減（別サイトが開きます）」という実証実験結果が示すとおりLOVOTの存在がスタッフや患者さまたちのストレスを和らげてくれます。まるで生きているように動き、みつめ、ほんのり温かいLOVOTはペットのようなアレルギーや衛生、お世話の心配もありません。
安全に静かに、いつもそこにいてくれます。その存在感は人と人の間をつなぐ会話のきっかけや、ただそばにいてくれる癒しを、周囲に与えてくれるのです。