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クリニック向け掲示物作成のポイント

クリニック向け掲示物作成のポイント

画像はイメージです。

クリニックに掲示する掲示物。作成時にこれだけは押さえておきたいポイントを解説します。

休診の案内、予防接種の案内、診察時間変更の案内 ・・・等々
クリニックにおける情報伝達手段として、掲示物を活用されているケースも多いと思います。
押さえるべきポイントとして、掲示物作成時に意識するべきポイントを3点ご紹介します。

1.何を伝えたいのか

これが、掲示物を作成する上で最も意識するべきポイントです。

掲示物を作成するときに理解すべきことは、作成する人は伝えたい事の背景を伝えたいと考えるのに対して、掲示物を見る人は、背景はどうでもよく、事実だけを知りたい と考えている点です。

ビジネスでよく言われる注意点として、「報告は先ず結論から。」というものがあります。
これは、報告をする側は、なぜそうなったのかという背景を伝えたい想いが強いのに対し、報告をされる側は、どうなったのかという結論を先に知りたいという想いのギャップから生じた注意点です。

掲示物を作成する時も同じです。
例えば、「院長が学会に出席する為、8月10日を休診にする。」ということを伝える掲示物を作成するケースを考えてみましょう。
このケースで、伝えたい事は、「院長が学会に出席すること」ではありません。伝えたい事は、背景ではなく結論、つまり、「8月10日が休診である」ということです。

伝えたい事を意識出来れば、よりストレートに伝わる掲示物を作成することができるのではないでしょうか。

2.誰に伝えたいのか

次に意識すべきポイントは、誰に伝えたいのかです。

掲示物の多くは、患者様に伝えたい内容だと思いますが、患者様の中でも特に誰に伝えたいのか、ということが意識するべきポイントです。

患者様本人なのか、ご家族なのか、ということも重要ですし、伝えたい方の性別、年齢、置かれている状況 等 出来るだけ細かく誰に伝えたいのかを明確にしましょう。

マーケティングの世界では、ペルソナという考え方があります。マーケティングでは「商品やサービスに設定するユーザー像」を指す言葉ですが、掲示物作成では、「ユーザー=伝えたい人」ということになります。

表面的な事項だけではなく、症状、来院頻度、性格、職業、来院手段 等より細かく、伝えたい人の想像を膨らませることが重要です。

伝えたい人を強く意識できれば、より明確に伝わる掲示物を作成することができるのではないでしょうか。

3.いつまでに伝えたいのか

最後は、伝えたい情報に期限があるのか ということです。

緊急で伝える必要がある情報は、そもそも掲示には適しません。
情報の内容によって、どれくらい前までに掲示をしなければならないのか、日ごろから意識しておくことで掲示漏れ防止に繋がります。

例えば、休診のお知らせを掲示する場合には、患者様の来院頻度から、いつまでに掲示しておけばいいのかを逆算しておく必要があります。

また、忘れてはならないことは、期限が過ぎた掲示物をそのままにしておかない事です。期限が切れた掲示物を見た経験は、掲示物からの興味を削ぎ、次回の掲示物も読まなくすることでしょう。
当たり前のことかも知れませんが、「終わったら、捨てる」を徹底しましょう。

掲示物が循環されていると、次も読んでみようという気持ちが生まれ、伝えたい時に伝えられる掲示物となります。

4.最後に

せっかく、作った掲示物も、伝えたい事を、伝えたい人に、伝えたい時までに情報を伝えられないと無駄になってしまいます。

いままで使っているフォーマットを見直してみるだけでも、目新しさから、よく伝わる掲示物になることがあります。

無料で公開されている掲示物のフォーマットも多数あるようですので、「掲示物 テンプレート」、「病院 掲示物」等で検索してみて下さい。

著者:
シャープファイナンス株式会社 Medical LIVES事業室
提供:
© Medical LIVES / シャープファイナンス

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