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ワタナベマキさんの「手じゃなく、力を抜くレシピ」2 ◆梅フィッシュカレーと梅蒸しなす(休日の楽しみ編)◆

ワタナベマキさんの「手じゃなく、力を抜くレシピ」2 ◆梅フィッシュカレーと梅蒸しなす(休日の楽しみ編)◆

梅干しは万能調味料。この伝統食を「漬物」の固定観念から解き放てば、それはジューシーで香り高く、コクもうまみも加える魔法の果実でした!
料理家・ワタナベマキさんが梅干しを「さしすせそ+ “う”」と、料理の基本の調味料に据えた理由。「梅干し= “う”」は、酷暑の夏にも、手軽に体を整えてくれる頼もしい味方。2025年4月発売の『梅干しは万能調味料』(主婦と生活社刊)から、忙しく働く医師の皆さまとご家族の健康、そして日々の食生活を支えるレシピを、厳選してお届けします!
前回の平日編に続き、第2回は週末のごちそう編です!

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南国を旅する梅干し×スパイス~ “梅フィッシュカレー”が夏の食欲を呼び覚ます!

暑い季節、食欲が落ちる夏には、南国のスパイス料理がふと恋しくなることがあります。とくに、さらりと食べやすく、野菜や魚をたっぷり使ったインドや東南アジアの“フィッシュカレー”は、暑さに疲れた身体にしみわたる一皿です。
通常タマリンドという甘酸っぱい果実を干したものを使いますが、この「梅フィッシュカレー」では、梅干しで代用。スパイスと出会った梅干しの、新しい顔を知ることができますよ。

材料( 2人分)
めかじき : 2切れ  : 少々 薄力粉 : 大さじ1
玉ねぎ : 1/2個 赤パプリカ : 1/2個
さやいんげん : 8本(60g) ミニトマト : 6~7個
レモングラス(あれば根元のやわらかい部分): 15㎝×1~2本
A(香味野菜)
香菜の根(みじん切り) : 2本分 にんにく(みじん切り) : 1片分
しょうが(みじん切り): 1かけ分 オリーブオイル : 小さじ2
B
: 1と1/2カップ  : 大さじ2
C(スパイスと調味料)
梅干し(種を除き、包丁で粗くたたく): 2個
カレー粉 : 小さじ1と1/2牛乳 : 1/4カップ 粗びき黒こしょう : 少々
ジャスミンライス (またはごはん): 1合分

 

 作り方
1:めかじきはキッチンペーパーで水けを拭き、2~3等分に切る。塩をなじませ、薄力粉をまぶす。
2:玉ねぎは薄切りに、パプリカはへたと種を除き、薄切りにする。やいんげんはへたを除き、縦半分に切る。レモングラスは半分に切る。
3:鍋にAを入れ、弱火にかける。香りが立ったら1を加えて中火にし、両面に焼き目をつける。2を加えてさっと炒め、Bを加えてひと煮立ちさせ、アクを除く。
4: ミニトマトC梅干しは除いた
種ごと)を加えてふたをし、弱めの中火で8分ほど煮る。牛乳を加え、沸騰直前で火を止め、黒こしょうをふる。
5器にジャスミンライスを盛りをかける。

ワタナベマキさんの「手じゃなく、力を抜くレシピ」2 ◆梅フィッシュカレーと梅蒸しなす(休日の楽しみ編)◆

タマリンドも梅干しも、カレー粉をはじめとするスパイス類と相性がよく、ほどよい酸味が加わって味に奥行きを もたらしてくれます

色鮮やかな「梅蒸しなす」、熱いうちに召し上がれ

ナスのとろけるようなやわらかさと、梅の酸味が織りなす、夏のごちそう。
この「梅蒸しなす」は、せいろを使って蒸すことで、素材のうまみを閉じ込めながら、ふっくらしっとりと仕上がります。
蒸すだけなのに、食卓に置いた瞬間から華があり彩りも美しい和のごちそう。ひとつあるだけで体にやさしく手軽なレシピの幅が広がる、そんなせいろの魅力も一緒に感じてみてください。

材料( 2人分)
なす :2本
梅干し(手でちぎる): 2個
オリーブオイル 大さじ 1

 

 作り方
1 なすは縦半分に切り、皮目に斜め5㎜幅に浅く切り目を入れる。さらにそれぞれを縦3等分に切り、さっと水にさらす。
2 せいろにオーブンシートを敷き、1をのせ、梅干しを種ごとのせてふたをする。鍋にたっぷりの湯を沸かしてせいろをのせ、中火で8分ほど蒸す。
3 鍋からせいろを下ろし、オリーブオイルをまわしかけ、さっとあえる。

※なすの紫の鮮やかさは、冷めると色あせてしまうので蒸したてを、どうぞ!

ワタナベマキさんの「手じゃなく、力を抜くレシピ」2 ◆梅フィッシュカレーと梅蒸しなす(休日の楽しみ編)◆

「せいろ」は、ひとつあれば簡単でおいしい料理のバリエーションが増える。ワタナベマキさんお勧めの道具

暑い夏の、食卓に活力を取り戻す。梅干しは赤いさわやかな万能調味料。和食に中華、洋風、エスニックまで60品紹介! 『梅干しは万能調味料』

身体にいいから、殺菌効果があるから、と何となくお弁当やおむすびの中に見かけてきた「梅干し」は、ただのお漬物ではなく、鮮やかな色に果実の香り、コク、そしてさわやかな酸味を運ぶ万能調味料でした!
今回は、チャツネのようにスパイスと溶け合い、フルーツソースのように鮮やかに蒸したてのなすに踊り、夏の食卓を彩った梅干しのレシピ。

日本の食材を使い、和食からアジアの料理までを食卓に届けてきたワタナベマキさんのレシピは、忙しいお医者さんがなりがちな「医者の不養生」にもきっと効く、手軽で料理や食材の見方を変えてくれる一冊です。おうちにある梅干しから見える新しい味覚の世界へ飛び込んでみましょう!

ワタナベマキさんの「手じゃなく、力を抜くレシピ」2 ◆梅フィッシュカレーと梅蒸しなす(休日の楽しみ編)◆

■書誌情報『梅干しは万能調味料』

出版社 ‏ : ‎ 主婦と生活社 (2025/4/4)
発売日 ‏ : ‎ 2025/4/4
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 128ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4391164795
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4391164794
寸法 ‏ : ‎ 14.5 x 21 x 1 cm

著者:ワタナベマキ
撮影:木村 拓(東京料理写真)
スタイリング:久保田 朋子

(出版社紹介文)
梅干しが大好きで、もう20年以上、毎年20kgもの梅を漬けているという料理家のワタナベマキさん。ごはんにのせたり、おにぎりやお茶請けにするだけでなく、塩やしょうゆ、酢などと同じくらい頻繁に、 “調味料として”梅干しを使っています。
酸味と塩味はもちろん、果実ならではの香りもあり、和食から中華、洋風、エスニックまで、多彩な料理に展開できる梅干し。「私にとって梅干しは、基本調味料であり、万能調味料」と語るワタナベさんが、本書でとっておき梅料理60品をご紹介します。
1章では、焼く、あえる、煮る、蒸す、揚げる…といった調理法別に、梅干しの多彩な使い方を紹介。2章では、ふだん、あまり梅干しと組み合わせることのない食材(卵、スパイス、クリームやバター、甘い野菜やくだもの、苦味のある野菜)との出会いで生まれる、新しいおいしさを提案します。「梅干しって、こんなに万能だったんだ!」とそのおいしさに驚くこと間違いなし!
紹介するレシピには市販の梅干しを使ってもOKですが、自家製の梅干しづくりについても、Q&Aつきでていねいに解説しています。今年は、手作りの梅干しで、さわやかな梅料理を楽しんでみませんか?

提供:
© Medical LIVES / シャープファイナンス

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