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60代で「高級老人ホーム」に入居するという選択

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60代で「高級老人ホーム」に入居するという選択

画像はイメージです。

引退後の人生を手放しで楽しむために

体が元気なうちに老人ホームに入居するエグゼクティブが急増しています。
その理由を、老人ホーム選びのコンシェルジュが解説します。

介護が必要になったら「施設で暮らす」を望む人が半数

現役を引退したら、どこでどんな生活をするかイメージできているでしょうか。田舎に帰って自然の中で暮らす、海外へ移住する、子どもと同居する、今の家で生涯過ごすなど、人それぞれの考えがあるかと思います。

厚生労働省が2018年に公開した『高齢期における社会保障に関する意識調査報告書(調査元:平成30年国民生活基礎調査/対象20歳以上)』によると、「年をとって配偶者がいなくなり1人となったときに、自宅(これまで住み続けた自宅、子どもの家への転居を含む)で過ごしたい」と答えた人が64.7%にのぼりました。

一方で「介護を必要とする状態となった場合」に「自宅に住み続けること」を望む人はわずか14.7%。対して「特別養護老人ホームや老人保健施設などの施設」や「高齢者のための住宅」と回答した人は49.3%でした。半数近くの人が、見守りや介護が保証された場所で暮らしたいと考えていることがわかりました。現場での実態も85歳前後で入居する人がもっとも多い印象です。

夫婦で早期に入居するケースも増えてきている

「元気なうちは自宅で、体がつらくなったら施設に入ればいい」というのは、家族に迷惑をかけずに終末期を過ごしたいと考えるからでしょう。しかし、この方法をとると、自分の入りたい施設を選ぶことは難しく、家族が探してきた、そしてたまたま空いていた施設に入らなければならないケースが多くなります。

実際、これまで悠々自適で暮らしてきた人が、いきなり知らない施設に入居した結果、「人生の最後の場所を自分で決めておくべきだった」と語るケースは少なくありません。お金を出せば解決できると思われるかもしれませんが、エグゼクティブの選ぶ高級老人ホームは入居金が高額なところから埋まる傾向があり、理想の部屋を手に入れるのは簡単ではないのです。

最近は、すでに先見の明を持って終の棲家を考える人たちが、夫婦ともに元気なうちに老人ホームに入居する例が急速に増えてきています。ホームから仕事に通う人や、自宅も持ちながら週末だけホームでくつろぐ別荘のような使い方をしている人もいます。また、安心した老後の暮らしが保障されることから、一人暮らしでも、お子さんがいない場合は早くからホームを決める傾向が高くなっています。

早期入居のメリットとは

60代で「高級老人ホーム」に入居するという選択

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早くから老人ホームに入居すると「老け込んでしまうのではないか」と眉をひそめる人もいるのですが、実際は高齢になって入居するほど新しい生活に馴染むのは大変になります。いきなり生活が変わり、うつ傾向になる人も少なくありません。

若いうちであれば、同じような業種、ステイタスを持った人たちと、新たな人間関係をつくり生活を楽しむことが可能です。生活レベルがマッチしていると、人付き合いのストレスは軽減されます。

趣味などのコミュニティを持たない人は、仕事を引退したあと孤独になりがちですから、老人ホームのサークル活動に参加してみるのもおすすめです。「高齢者のサークルなんて」と思われるかもしれませんが、高級老人ホームに集まる人たちは趣味も共通する部分が多く、音楽ルームで本格的な楽器演奏を行ったり、アトリエで素晴らしい絵画や彫刻などの作品を制作したりする人もたくさんいます。

また、フィットネス、プール、露天風呂、バーなど、リゾートホテルのような設備の充実した老人ホームも増えています。一流ホテルの元シェフのつくる料理が毎食用意される、掃除や洗濯はオプションで頼むことができるなど、自分のしたいことにたっぷり時間を費やせる至極の時間を堪能できるのです。

後悔しない老人ホームの選び方

老人ホームといってもピンキリなのは周知の通りです。安寧な暮らしを求めるのであれば、入居金は3,000万円が最低ボーダーライン。高額なほど「立地」「部屋の広さ」「グレードの高いホスピタリティ」が充実すると考えて良いでしょう。

エリアに関しては、近年、都心部に高級老人ホームが次々とオープンしています。若いうちに入居するのであれば、今の人間関係を維持できる、同じエリアで探すのが得策です。

終の棲家とはいえ、病気になったときの通院や、介護度が高くなったときにはどうしたらよいのかと質問されることがあります。老人ホームによって異なりますが、そのままの部屋で一生過ごせるところと、「介護棟」と呼ばれる介護に特化した部屋に移り住むことのできる老人ホームがあります。どちらも選択できるホームもありますから、見学に行った際に確認してみてください。

通院に関しては病院が隣接しているホームもあります。雨に濡れずに通院できるのは大きなメリットです。隣接していなくても、提携クリニックに送迎してくれるとか、介護士が通院に付き添ってくれるホームは少なくありません。契約前に確認して安心を手に入れておきましょう。

若いうちに探すのであれば、最終的な期限を決めたうえで「急がない」ことです。良いところは盛大にアピールしつつ、隠したい部分はきっちりオブラートに包むような営業担当もいます。営業マンの言葉を鵜呑みして後悔することのないよう、できれば第三者の目で精査してもらうのが良いでしょう。私たちのような老人ホームのコンシェルジュであれば、運営会社ごとの特徴も把握していますから、内部事情も含めた具体的なアドバイスができます。

まとめ

金婚式に「老人ホームの入居」をプレゼントした男性がいました。奥様に好きな場所、好きな部屋を選んでもらい、今は別荘のように利用されています。人生100年時代。引退後の人生を豊かでそして安心できる日々にしてくれる選択肢として、早期に老人ホーム入居を考えてみてはいかがでしょうか。

著者:
MY介護の広場 老人ホームを探す マネージャー 脇 俊介
2004年に株式会社パセリ入社。入社以来、営業部門にて「スクール検索サイト BrushUP学び」のコンサルティング営業を担当。制作ディレクター、グループマネジャーを歴任。2014年からは新事業部「メディケア事業部」のマネージャーとして、明治安田システム・テクノロジー株式会社との業務提携を行い、介護施設WEB検索コンテンツ「MY介護の広場 老人ホームを探す」サービスを開始。現在は入居相談員として、施設探しにお困りの方のサポートを行い実際に見学の同行やアドバイス等も行っている。
提供:
© Medical LIVES / シャープファイナンス

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