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※画像はイメージです/PIXTA
クリニック経営者である皆さんは、設備投資についてどのようにお考えでしょうか。設備投資といえば、医療機関にとって重要な戦略のひとつ。タイミングや投資金額などの判断を見誤ると、経営の土台を一気に崩してしまうことも...。あらかじめ目的を明確にし、投資対効果を考えることが求められるといえるでしょう。
また、クリニックのサービスや機能を向上させるために必要なものでもありますが、それと同時にコストやリスクが伴うこともあります。今回は設備投資を行うにあたり、特に意識してほしい3つのポイントである、浪費、節約、投資、それぞれの観点から見ていきます。
それって浪費?節約?
設備投資によって得られる効果がコストやリスクに見合わない場合を浪費と評価され、コストやリスクに見合ったものであれば節約を意識したものいえるでしょう。ここでは設備投資の際に意識しておきたいポイントについてみていきます。
1. 必要以上に高価な設備
最新の医療機器やデザイン性の高い家具などを購入する場合、その価格や性能が実現したい医療のニーズや目的に合っているかどうかを検証する必要があります。高価な設備を購入することで、患者満足度や収益が向上するという明確な根拠がない場合は、浪費と言えるでしょう。
その設備がクリニックのサービスや機能を十分にサポートできるかどうかがポイントとなります。必要最低限の設備を購入することで、コストやリスクを抑えながら、患者満足度や収益を向上させることが期待できます。
2. 使用頻度や効率が低い設備
特殊な検査や治療にしか使わない設備や、操作が複雑で時間がかかる設備などを購入する場合は、その使用頻度や効率がコストやリスクに見合っているかどうかを検証する必要があります。使用頻度や効率が低い設備を購入することで、むしろ設備のメンテナンスや管理にかかるコストやリスクが増加する可能性があることも・・・
多くの検査や治療に使える設備や、操作が簡単で時間が節約できる設備などであれば、設備のメンテナンスや管理にかかるコストやリスクを減らしながら、患者さんの利便性や信頼性を高めることができるでしょう。
3. 競合他院との差別化に寄与しない設備
周辺地域の他のクリニックと同じような設備を購入する場合、その設備がクリニックの競争力やブランド力を高めるかどうかを十分に検討することが必要があります。競合他院との差別化に寄与しないありふれた時代遅れの設備を購入することで、クリニックの特色や魅力が薄れてしまう可能性があります。
逆に、購入を検討している設備がクリニックの競争力やブランド力を高めるために、クリニックの特色や魅力を強化することができるものであれば、結果的に収益に繋げるための設備導入といえるでしょう。
浪費を避け節約を意識した設備投資とするためには、設備導入の目的や効果を明確に定めて、コストやリスクとのバランスを考えていくことが重要です。また、設備投資の計画や実施には、専門家やメーカーなどの外部の意見や情報を参考にすることが役立つこともあります。また、患者さんやスタッフなどの内部のフィードバックや要望を聞くことも有効だといえるでしょう。
意識しておきたい、投資で収益を増やすということ。
多くの場合、設備投資を行う目的の一つとして、「収益を増やす」ことが挙げられます。
具体的には、透析室を拡張してより多くの透析患者を収容できるようにすることや、スペックの高いCTやMRIに変更することで、より高い診療報酬点数を算定可能にするといったことなどです。
この診療報酬点数という対価が設定されている設備投資については投資額に対し、回収額の計画が立てやすく設備投資の可否の意思決定も比較的行いやすいものになります。また、将来を見据えた投資かどうか、計画的な投資かどうか、そして将来キャッシュ・フローが下振れる可能性があるかどうかなども留意点として押さえておくべきポイントです。
いかがでしたでしょうか?
シャープファイナンスでは、医療機器の導入時のリースから、不要になった医療機器の廃棄まで、設備機器のライフサイクルをワンストップで支援しております。お気軽にお問い合わせください。
- 著者:
シャープファイナンス株式会社 Medical LIVES事業室
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