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南極/北極クルーズで究極の非日常体験を

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南極/北極クルーズで究極の非日常体験を

画像はイメージです。

南極/北極という地球の極地を訪れる「極地クルーズ」の旅

ウィズコロナの時代を迎える2023年、長らく抑えてきた海外旅行の楽しみを復活させる人が、増加しそうです。なじみ深い国を再訪するのもひとつの楽しみ方ですが、「まだそれほど多くの人が訪れていない場所」にロマンを感じる、旅行好きも多いはず。そんな人におすすめなのが、南極/北極という地球の極地を訪れる「極地クルーズ」の旅です。今回は自社でも極地クルーズを企画する阪急交通社の平藤氏に、お話を伺いました。

一期一会の感動が、幅広い年齢層に好まれる

南極/北極クルーズに、日本からの直行便はありません。たとえば南極の場合、まずアルゼンチンなどへ訪れたうえで、現地発着のクルーズに乗船することとなります。海に囲まれた極地は天候が厳しいため、クルーズの運行はベストシーズンに限られます。

平藤氏「南極の場合は11月から3月、北極の場合は夏季がベストシーズンです。ひとつのクルーズが9泊10日程度。その前後に乗船地へ訪れることを考えれば、15日から20日程度の時間的な余裕が必要です。

 費用については、おひとり様の料金が160~200万円程度。船室をスイートにグレードアップすると、おひとり様400万~600万円程度となります」

局地クルーズの人気は高く、1年以上前から予約をしておく必要あるといいます。はたしてどのような属性の人々が極地クルーズを選択するのでしょうか。

平藤氏「参加者は多種多様です。ひとりで参加する人や新婚旅行として参加するカップル、年齢も若い人から高齢者まで幅広くいます。 

参加者は極地を訪れるのが初めての人が大半で、『他の場所にはない、特別な経験がしたかった』、『周囲の人が訪れたことがない場所に行ってみたかった』などの参加理由を挙げられる人が多いです。 

ヨーロッパ、アジア、そしてアメリカなどへはお仕事や観光で来訪済みなので、新鮮な体験を求めているようです。 

また、やはり費用もかかることから高所得者の割合が高く、開業医も多く参加されています。

ちなみに、私は仕事で何度かクルーズに乗船していますが、リタイアしてからも必ず再訪したいと思っています。数十キロメートルに渡る氷山の絶景など、その時にしか見られない、一期一会の感動があるんです。 

この感動は、実際に見たことのある人にしかわからない特別な経験で、『この感動を家族や友人と共有したい』と、親しい人を連れて複数回参加される人もいます」

南極クルーズは、ペンギンで賑わう極地への上陸が可能

極地は南北に分かれているため、参加者はどちらかを選択する必要があります。両クルーズの内容には、どのような違いがあるのでしょうか。

平藤氏「厚い氷に覆われた北極には陸地がないため、エリア内を周遊することになります。対して南極は大陸なので、上陸が可能。その特異な環境を、より生々しく体験できます。 

具体的には、船上から小型ゴムボートに乗り換えたうえで、南極大陸へ上陸します。ベストシーズン期の南極は気温がマイナス5度~5度程と、スキー場のような気候。過去には車いすで参加される人もいらっしゃいましたが、専門知識を持ち、しっかりと訓練を受けたスタッフのサポートで、問題なく上陸することができます。 

南極では愛らしいペンギンをはじめ、さまざまな動物を見ることができます。対して、北極クルーズではシロクマの姿や、美しいオーロラを楽しめますが、時の運にもよりますので、確実とは言い切れません。初めての極地クルーズには、南極がおすすめです」

料理にスパ、そしてエンタメも楽しめる豪華客船の醍醐味

クルーズの旅は船内で過ごす時間が多いため、その快適さによって全体の印象も大きく変わってきます。一般的な極地クルーズでは、どのようなサービスが提供されているのでしょうか。

平藤氏「今から20年程度前の極地クルーズは船の質が低く、観測船レベルの船舶に乗車するしかありませんでした。しかし近年は状況が大きく変わり、耐氷性の高い豪華客船が数多く登場しています。 

レストランやバー・ラウンジはもちろん、ジムやスパ、そして甲板上に温水プールやジャグジーを備えている船舶も多いので、快適な時間をお過ごしいただけるでしょう。 

さらに、オーディションを勝ち抜いたプロダンサーによるエンターテインメントショーなど、娯楽も充実しています。 

加えて、客船には極地研究の専門家が同乗しています。特に南極の場合、上陸前にコース内容や注意点をレクチャーする講座が開講されますので、帰国後、知人に説明できるくらい専門的な知識が深まるでしょう。 

食事は洋食がメインとなっており、コース料理のほか、アラカルトやルームサービスも楽しめます。ラグジュアリー船はサービスが細やかなので、日本食のリクエストにも応えてくれるはずです。直近2月のクルーズでは、お客様のリクエストからメニューにはない恵方巻が振舞われたと聞きました」

極地クルーズを選ぶ際に知っておきたいポイント

ここまでの内容を一読し「ぜひとも極地クルーズに参加してみたい」と考えた人も、多いのではないでしょうか。そこで最後に、数ある極地クルーズを選ぶ際のポイントを教えていただきました。

平藤氏「まずは『客船の大きさ』をチェックしてください。南極クルーズの場合、大きすぎると大陸への上陸自体が難しくなるため、1~2万トンレベルが適当です。また上陸回数は、クルーズにより異なります。1度のクルーズで10回以上の上陸機会を設けているクルーズもありますので、事前に確認しておきましょう。 

また『日本の旅行会社が企画しているチャータークルーズ』への参加をお勧めします。海外の会社が主催するクルーズでは日本語に対応していないことが多く、特に南極の場合、上陸前の講座を日本語で聞けることは大変重要です。そのほか、さまざまな面で日本人スタッフがサポートしてくれるため、何かと心強いのではないかと思います。 

そして北極クルージングの場合、すべてを船上から楽しむことになります。このため『ベランダ付きの客室』を選べば、楽しみが何倍にも広がると思います」

お金・時間の両方に余裕がなければ参加が難しい極地クルーズ。しかし、参加のハードルが高いからこそ、得られる経験もまた特別でしょう。忙しい日々から離れ、「非日常」と「少しばかりのアドベンチャー要素」を求めて、極地へと足を運んでみるのも良いかもしれません。

著者:
株式会社幻冬舎ゴールドオンライン
提供:
© Medical LIVES / シャープファイナンス

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