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※画像はイメージです/PIXTA
従業員の満足度向上のため、快適で過ごしやすいスタッフルームを作ることは安定した経営には欠かせないもの。一般的にスタッフルームとは、事務や看護師などのスタッフが仕事前に準備したり、お昼休みなどに休憩をするスペースのことを指します。そこがリラックスできない空間になってしまっていると、オンオフの切り替えが上手くできず時には業務に支障が出てしまうことも・・。
そこで今回はクリニックのスタッフルーム設計において、押さえておきたいポイントをご紹介していきます。
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従業員が心身ともに休める場所として
スタッフルームは、ご飯を食べたり仮眠を取ったり、スタッフ同士で雑談をしてリラックスしたり・・・と心置きなく休める場所です。もし用意がなく待合室での休憩となってしまうと、突然来院した訪問者の対応をしなくてはならなくなったり、せっかくの休憩時間もしっかりと休むことが出来ません。
設計時に意識すべきポイント3つを見ていきましょう。
良いスタッフルームを作るポイントとは?
POINT1:広さ
これから開業をお考えであれば、クリニック内には必ずスタッフルームを用意したいところです。もし患者さんが増加して手狭になったときには、休憩室を診察室に変更することも可能です。
スタッフの人数にもよりますが、広すぎず狭すぎず最低でも約15畳程度を確保するのがベストです。ある程度広いスペースを確保することで、従業員の心のゆとりを持たせることができるでしょう。
もしクリニックがビルのテナント等に入られていてスペースに限りがある場合は、近隣マンションなどの一室を借りてみるのも手段のひとつ!立地によっては家賃が抑えられることもあり、(万が一使用しなくなっても・・)かつての資料やあらゆる備品等のストックなどを収納しておく倉庫スペースとして代用も可能です。
また、休憩室を離れた場所につくるメリットとしては、スタッフ間の会話が漏れ聞こえる心配もなく安心できるところにもあります。
POINT2:配置&導線
光が入る場所か?確認しよう
日当たりが良くない場所への部屋の配置は、スタッフの気持ちが下がってしまう原因に・・・。そのためできるだけ、日光が入りやすい場所への設置を心掛けたいものです。
新築設計の場合は、日中に光が入る場所かどうかは事前に確認しておきたいところ。時間によって光が入りづらい場所だとしたら、窓を大きく作ることで解放感を持たせるのも良さそうです。
窓があることで、自身でも気軽に換気することができるのでリフレッシュできます。
導線に気を付ける
設計時には、患者さんとの不意な接触を避けられる導線を必ず確保しておくのもポイント!休憩中は一時的に私服に着替え、自宅へ戻ろうとするスタッフも中にはいるかもしれません。自身のオフの一面を見せたくないスタッフもいることでしょう。
そのため、なるべく患者さんと会わずに往来できる配置にしておくと安心。また、休憩時間の始まりや終わり間際には、患者さんがクリニック内にいることもあるので、スタッフ同士の会話や笑い声が待合室に聞こえないような位置にしておくことが重要です。
院長室や業務スペースとは離れた位置に
院長室とスタッフルームが隣り合わせの配置だと、お互いの声が漏れ聞こえるときがあります。必ずしも聞かれたくないことばかり話しているわけではないものの、例えばプライベートの緊急の電話など、壁を通して聞こえてしまうと自身のプライベートが保たれません。そのため、できるだけ院長室や業務スペースなどからは位置を離すのが適切でしょう。
【POINT3】機能・アメニティーの充実
更衣室やミニキッチンや冷蔵庫等の設備は、(開業前であれば)設計段階でそもそもの有無を考える必要がありそうです。それぞれのクリニックでの、使い勝手を考慮した上で検討していきましょう。
更衣室は休憩スペースと区別をつけよう
更衣室と休憩スペースが一体化されているケースもありますが、できれば着替え用と休憩用として部屋は分けたいものです。スペースに限りがある場合は、1部屋でも仕切りなどをつけて別部屋の扱いにすることがポイント!
キッチンスペースの充実
中にはお弁当持参のスタッフもいるので、冷蔵庫や、電子レンジ・電子ポット、コーヒーメーカー等の家電を共用スペースに設置しておくと大変喜ばれることでしょう。可能であればコンロを含む、小さなキッチンスペースも用意したいところです。
キッチン家電などの設備の充実により、スタッフルームで昼食をとる機会が増え、スタッフ同士のコミュニケーションに繋がります。
アメニティーの充実
大きめのソファや座り心地のいいビーズクッションがあると喜ばれます。
最近では小上がりスペースを用意しているクリニックもあるといいます。小上がりのスペースがあると、靴をぬいでくつろげたり、少しストレッチで体を動かせるので、疲労軽減にもつながります。
これらが設計時に意識したいポイントではありますが、設置後にも、定期的にスタッフの意見を聞くことが大事です。例えば、「スタッフの人数的に、電子レンジは2台あったほうが便利」「少し大きめのテーブルがあるとみんなでご飯を食べれてうれしい」など、設計するときには見えてこなかった要望が見えてきて、より働きやすい環境への整備ができます。
いかがでしたでしょうか。
スタッフルームの設計においての大切なのは、スタッフを大切にする気持ち。
経営者の方も、「働きやすい環境が整備されているかどうか?」「自身が従業員であった場合、ここで長く働いていけるかどうか?」など、時にはスタッフの目線になってみて、改善できるところがあれば出来ることから始めていきましょう。そういった思いが設備設計に反映されていくことで、より想いが伝わることになるのではないでしょうか。そういった日々の心がけや意識から、スタッフたちの長期雇用や就労のモチベーションへ繋がっていくことでしょう。
より良い医療の提供のために、十分にリラックスできる環境作りを目指してみてはいかがでしょうか。
- 著者:
シャープファイナンス MedicalLIVES事業室
- 提供:
- © Medical LIVES / シャープファイナンス
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