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【クリニック関係者必見】人が集まる求人票とは?

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【クリニック関係者必見】人が集まる求人票とは?

※画像はイメージです

クリニックを経営していく上で、スタッフの採用は避けて通ることはできません。
少子高齢化、最低賃金の引き上げもあり、優秀なスタッフを確保することは年々困難になっています。
そんな中でどのような求人票であれば、人を集めることができるのでしょうか。

<人材募集に課題がある>と感じている
クリニックの割合とは?

シャープファイナンスで実施した、医科・歯科クリニックへのアンケートでは、約37%のクリニックで、【人材募集】に課題があると回答を頂いています。
アンケート実施期間:2022/10/01~2023/09/30 回答総数:1,612

【出展:総務省】https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd121110.html

また、生産活動の中心にいる、15歳以上、65歳未満の人口である生産年齢人口は、1995年の8,716万人をピークに減少が続いており、将来的にも減少していくことが予想されています。

そのため現況においては、人材の安定確保は非常に困難な事であると、きちんと認識した上で事業を運営していく必要があります。人材の確保が困難である以上、クリニックに限らず、ライバルである他のクリニックよりも魅力的な条件や職場環境をアピールすることが必須となっています。

<ポイント1>理想の人材像をイメージしよう

スキルやビジョン、働き方など現在の職場環境を踏まえて、これから募集を行うにあたり人材に何を求めるのか、理想の人材像を具体的にイメージしてみましょう。また頭の中でイメージ化するだけでなく、実際に文字に書き起こしてみることも重要。理想を言語化していくことが大事といえるでしょう。

理想の形を定めてから採用をスタートすることで、人材を選ぶ場面において、許容範囲としてどの条件なら譲れるか/譲れないかという判断軸が明確になっていくことでしょう。

<ポイント2>クリニックHPをアップデート!

求職者にとって、事業者のホームページは命ともいえる大事なもの。
特に最低限押さえておきたい内容を見てみましょう。

理念、目指す姿とは?
求職者は、「これから自分が働く組織が、どのような場所を目指して運営しているのかを知った上で応募したい」と思っています。応募するか/しないかの判断をする大事な検討材料になるでしょう。

院長のプロフィールは必須!
今後上司になる院長がどのような人物なのか、求職者は気になるところ。
そこで院長先生の写真付きでHPにプロフィールを掲載しましょう。それに合わせて、仕事に係わる経歴だけでなく、趣味、家族構成など、プライベートに関する情報を掲載することがベスト。より親近感を感じてもらうことができます。

院内風景は裏側の写真も載せよう
受付や診察室の写真を掲載しているホームページはよく見かけますが、いまだに従業員通用口、休憩室の写真を掲載しているクリニックは少ないものです。
特に女性が多い職場のクリニックである場合、表に見える部分だけでなく、裏側も見せることが、裏表のない組織であるという印象を与えて好印象に映るでしょう。

InstagramなどのSNSを運用されていて、日常を紹介されているようなクリニックであれば、アカウントのIDなども掲載しておくと有効でしょう。

<ポイント3>ライバルを知る

都心部のクリニックと地方のクリニックで求人条件がちがうのは当然です。

相場を知るためにも近隣のクリニックでどのような条件で求人が出ているのかまずは見てみましょう。その時には、給与面の条件だけでなく、通勤のしやすさ、周辺環境など、できるだけ多角的に比較することが大事。

例えば、自院が駅から少し距離がある場合、全く同じ採用条件であれば、電車で通勤する求職者は通勤がしやすい駅前の立地を選択するかもしれません。しかし従業員用の駐車場があればどうか、自転車通勤ができるような環境があればどうか、など人によっては時にその条件が強みになることもあります。
自院の強みと共に考えてみましょう。

<ポイント4> 事実をありのままに。互いにミスマッチを防ごう

せっかく採用ができたとしても、求人票と現実のギャップがあるとすぐに辞めてしまいます。より良い採用条件をアピールしようと思って、(嘘とまでは言えないですが)実際より少しオーバーなことを記載することもあるでしょう。

しかし、それで採用が出来たとしても、結果的にすぐに辞められてしまうと、長期的に働いてもらうべく教育についてくれた既存スタッフのモチベーションも気になるところ…..。

定量的で数値化できる事は事実をありのままで記載しましょう。定性的で数値化できない事は80%くらいの表現でたとえると、ギャップが生まれにくくなるでしょう。とはいえ、条件として少しでも有利なものがあればすべて書くスタンスで臨むことをおススメします!

<ポイント5>自院の組織は健全か? 求人票作成で振り返ってみよう

クリニックという少数精鋭の組織のなかでは、上司である院長の考え方が職場の雰囲気に直結するもの。規模が大きい一般企業であれば、異動や配置換えを願い出ることで働く環境を変えられますが、小さな組織であるクリニックの中ではそうはいきません。

働く環境を変えたければ「退職」を決断するしかないのです。そのため、安心して長く働きたいと思える雰囲気作りや、スキルアップに繋がる経験、給与面での満足感など、日々多方面への配慮が必要となります。

求人票の作成をすることで、そもそも普段から従業員満足度を意識した言動や仕組み作りができているかどうか、自院の組織やスタッフが働く環境について今一度振り返るきっかけにも繋がるはずです。

人材不足の中での採用。意識すべきこと

大前提として人口は減少していて、働き手となる世代人口も明らかに減少しています。今後もますます減少していく事を今一度認識しておく必要があります。

そういった環境を理解することが出来れば、人を集める為には今何をすべきか、自ずと見えてくるでしょう。人が集まる求人票を目指すことは、患者さまが集まるクリニックを目指すことと同じです。

人が集まる求人票を目指して、できることから始めてみましょう。

シャープファイナンスは、歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲受致しました。

この度、2023年10月1日付けで、シャープファイナンスは、株式会社Medical Shiftが運営する、歯科衛生士の労働力マッチングサービス「デンタルマッチ」を事業譲受致しました。この事業を譲受した背景には、冒頭にも記載の通り、約37%もの歯科医院さまが「人材募集に関心あり」と回答されたことがあります。多くの歯科医院さまが課題に感じている歯科衛生士採用に対する課題解決のためのサービスだと自負しております。

このサービスの仕組みは「体験雇用(*)」をベースにしています。この「体験雇用」を繰り返すことで歯科衛生士の就職課題を解消できるとともに、歯科医院における短・中期の歯科衛生士不足をスポット雇用という新たな方法にて解消できることから、双方ニーズに合致する最適解提示ができる点が大きな魅力です。

*体験雇用とは?
数時間~1日単位で雇用する制度です。面接だけでは分からない、勤務態度や周りのスタッフとの相性を確認してから採用ができます。長期雇用と異なり、必要なときだけ働いてもらうことができるので、繁忙期のときだけ雇用するなど、「スポット」としても活用できます。

著者:
シャープファイナンス株式会社 医療マーケット企画部 Medical LIVES事業室
提供:
© Medical LIVES / シャープファイナンス

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