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ドクターのセカンドハウス事情…セミリタイア後の『二拠点生活』
画像はイメージです。
「セカンドハウスを持つ」という選択肢
コロナ禍で在宅時間が増えたことにより、住環境の重要性が再確認されている昨今、日夜多忙を極めるドクターを中心に人気なのが「セカンドハウスを持つ」という選択肢です。なかでも、自然豊かで都心からのアクセスも良好な熱海、湯河原は特に人気の候補地となっています。
そこで今回、オオクスライフアシストの代表・橋本武博氏に、最新のセカンドハウス事情を伺いました。
都心近くの自然豊かな環境にセカンドハウスを持つ価値
「都心以外の場所に拠点を持つ」と聞くと、まず思い浮かぶのが、保養目的のための住まいである「別荘」ではないでしょうか。一方「セカンドハウス」は自宅以外に日常生活を送るための「もうひとつの住まい」です。
クリニックでの診療をある程度後進に任せるかたちで、セミリタイアの方向を模索中のドクターたちのなかには、都心から離れた場所にセカンドハウスを持つケースが増えているといいます。なぜドクターはこの選択肢に惹き付けられるのでしょうか。
「みなさん、自然豊かな環境での生活を望まれていらっしゃいますね」というのは、全国の上質な別荘・セカンドハウスを扱う、オオクスライフアシストの代表・橋本武博氏。
橋本「たとえば、熱海や湯河原でセカンドハウスを持たれた方々は『とにかく空気が圧倒的に清らかで、水がいい』と口を揃えておっしゃいます。熱海や湯河原は年間を通し、気候が温暖で過ごしやすい場所で、人工的な騒音も少なく、心穏やかに過ごせる……都心から離れた場所では当たり前のことですが、実際に暮らしてみて、どれほど重要なことか分かったとおっしゃる方が多いのです」
熱海の場合、東海道新幹線で「東京」まで50分、湯河原の場合、東海道線快速電車で「品川」まで40分。
馴染み深い都心へ1時間程度で行けるわけですから、短時間で得られる環境変化は非常にダイナミックといえるでしょう。
橋本「たとえば午前中に都心のカフェで、午後からの診療に備えるドクターがいたとしましょう。熱海や湯河原にセカンドハウスを持つドクターであれば、早起きして自然豊かな山道のトレッキングを楽しんだり、朝日を浴びながら温泉を楽しんだり。そのあとに都心に移動し、午後の診察に備えている……そんな贅沢な時間を過ごしているかもしれません」
都心に近くにありながら、自然豊かな環境のなかセカンドハウスを持つ……そこで得られる毎日は、どれほど潤いに満ちたものになるのでしょう。
「熱海」や「湯河原」で叶う、二拠点生活
実際に東京・都心からも近く、温泉地としても有名な熱海や湯河原にセカンドハウスを構えると、どのような生活が叶うのでしょうか。
橋本「熱海の泉質は『塩化物温泉』で、神経痛や筋肉痛、そして皮膚病や婦人病に効能があると言われます。自宅へ引き込む方法はいくつかありますが、市の運営機関に年間の加入金と月々の利用料を支払うことで、温泉のリラックス効果をいつでも味わえるようになるでしょう。
熱海の『網代漁港』には、新鮮な魚貝類が集まります。魚市場で食事やショッピングを楽しめるのはもちろん、スーパーで販売されているアジやサバ、ノドグロ、そしてサザエやアワビといった魚貝類も、都心に比べれば圧倒的に新鮮で味も濃く感じられるでしょう」
湯河原については、どうでしょうか。
橋本「泉質は熱海と変わりませんが、塩分多めでややべとつく熱海の湯に比べ、サラリと軽やか。湯上り後もポカポカが数時間持続するのが特徴です。この泉質が気に入って、熱海ではなく湯河原にセカンドハウスを構えた、という方もいらっしゃるほどです。
また観光地である熱海に比べ、街全体は静かで落ち着いた雰囲気。新鮮な魚貝類を購入可能な小売店、スーパーが多く、しかも熱海ほど混雑していません。また飲食店が多いのも特徴のひとつで、なかにはミシュランガイドに掲載された名店も。グルメに愛される街として、密かに有名です」
温泉の泉質や街の雰囲気は異なるものの、豊かな自然と新鮮な食材で充実したライフスタイルを約束する熱海と湯河原。セミリタイアを見据えてセカンドハウスを構えることを考えたとき、有力候補として注目を集めるのも納得です。
二拠点生活…住まいの実際
ここまで読んで、実際にセカンドハウスへの憧れがさらに増した、という人も多いでしょう、実際に検討するとなると、どれほどの予算を想定しておけばいいのでしょうか。
橋本「弊社のお客様が想定されているご予算は、1億~3億円程度。土地からのご購入を検討される方が全体の3割で、残りの7割は中古物件を購入されます。ただ、一般的な相場はもう少し低め。5,000万~1億円程度からセカンドハウス購入を検討することも、充分に可能だと思います。
予算1億~3億円程度であれば、敷地は300~1,000坪程度、建物の延べ床面積は50~150坪程度でしょうか。山の中腹程度の高台、海や山の景観が楽しめるロケーションがおすすめです。実際、周囲に隣家のない、静かな環境を望まれる方が多くいらっしゃいます。
建物は2LDK程度が多いですね。皆さん『それ以上広くなると、掃除が大変だから』とおっしゃいます。その代わりガレージやプール、そしてホビー道具を収納できる設備を望まれます」
社会的貢献度の高い職業に従事し、努力を続けてきたドクターには、第二の人生へ向けた明るい展望が開けています。これまでのライフスタイルを刷新するために、「2つめの住まい」に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
- 取材先
- 有限会社オオクスライフアシスト
代表・橋本 武博
住所:〒259-0312
神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜929番地7
- 著者:
株式会社幻冬舎ゴールドオンライン
- 提供:
- © Medical LIVES / シャープファイナンス
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