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クリニック閉院手続き 4つのポイント

クリニック閉院手続き 4つのポイント

※画像はイメージです。

ちょっと面倒くさい「クリニック閉院手続き」

ハッピーリタイアメントの準備その壱として、今回はちょっと面倒くさい「クリニックの閉院手続き」をご紹介します。
閉院の手続がどの様なものかを理解しておくだけでも、体調が悪くなったり、急な入院等でも、慌てずに手続きを進めることができます。

そろそろ引退? ”誰しも望むハッピーリタイアメント”

ハッピーリタイアメントの最も理想のカタチは、クリニックを後継者に引き継ぐことです。

親族への承継が一般的な方法ではありますが、親族に適任者がいない場合には、第三者への承継も選択肢の1つです。

それでも、2021年の医療機関の休廃業・解散は、医科・歯科クリニック合計で555件(帝国データバンク/医療機関の休廃業・解散動向調査より)となっていることを考えると、承継できずに閉院となるケースも考慮しておく必要があります。

閉院の手続きは大きく分けて、4つのポイントがあります。

【ポイント1】関係者への通知

閉院が決まったら真っ先に行うべきなのが、患者さん、スタッフさん、金融機関、出入り業者への通知です。

特に、患者さんとスタッフさんは、転院先、転職先を探さなくてはなりません。早めの通知と併せて、スムーズに探すことができる様に、紹介可能な転院、転職先のリストアップ、紹介状の作成も必要です。

【ポイント2】届け出書類と提出時期

クリニック閉院時には各所への届け出が必要で、それぞれに提出期限が定められています。
開業時の提出書類と逆の手続きが必要とイメージしておくといいでしょう。

提出書類は多岐に渡りますので、実際の手続きは、顧問税理士、行政書士 等 のサポートを受ける方が安全です。

クリニック閉院手続き 4つのポイント

【ポイント3】閉院後も保管が必要な書類、データ

診療および会計・税務に関する書類・データ等の種類と保管期間が法令で定められています。

保管場所が必要になりますので、どれくらいのスペースが必要になるのか事前に確認し、自宅等での保管が困難な場合には、外部の文書保管サービスの利用も検討する必要があります。

クリニック閉院手続き 4つのポイント

【ポイント4】不要品処分、原状回復

閉院に伴い、不要となった医療機器、什器の処分が必要です。中古医療機器は型式や状態によっては中古売却できる可能性があります。廃棄業者にお願いする前に中古医療機器の取扱い業者への査定依頼がおススメです。

加えて、テナント入居の場合には、物件の現状回復、内装やパーテーションの撤去処分が必要です。
オーナーとのテナント契約の中で、どこまでの原状回復が必要なのか、事前に契約内容を確認しておくことで、大まかな費用を事前に用意しておくことができます。

ご案内 閉院アドバイザリーサービス

シャープファイナンスでは、クリニックの閉院に際し、これらのポイントを押さえながら、不要品処分を中心に、各種アドバイスを行うサービスを展開しています。

将来を見据えて、早めの準備をしてみませんか?

著者:
シャープファイナンス株式会社 Medical LIVES事業室
提供:
© Medical LIVES / シャープファイナンス

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