『snaq.me office (スナックミーオフィス)』を提供している株式会社スナックミー様より、…
画像はイメージです。
お遍路巡りに興味はあるけど、休みがない!!
日々の診療でストレスが多い開業医の皆様に余暇の楽しみ方として、旅のご提案です。
お遍路旅と聞くと、長期間の休暇が必要なイメージがありますが、88カ所を制覇した方々でも一気に回った方もいれば、分割で制覇している方も多くいます。
まずは、1泊2日で第一歩を踏み出してみませんか?
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1泊2日で始める お遍路【区切り打ち】の旅(その2)
お遍路旅とは?
お遍路の期限は日本に古来伝わる、「辺地(へち)への信仰」と言われています。「山や海を巡礼して修行する」という思想があり、行者(修行をする人)が四国に足を踏み入れたことが起源と言われています。
札所(お寺)を「参拝すること」を「札所を打つ」といい、かつて木製の納札を札所の敷地内に打ち込んでいたことから、打つといわれるようになったそうです。
お遍路旅には、「順打ち」「逆打ち」「通し打ち」「区切り打ち」という巡礼の方法があります。
・順打ち:1番から88番までを順に巡礼すること
・逆打ち:88番から1番までを逆に巡礼すること
・通し打ち:88カ所すべてを一度に巡礼すること
・区切り打ち:88カ所を何度かに区切り巡礼すること
全行程を徒歩で「通し打ち」しようと思うと、約40日の行程になってしまうため、近年では、何度かに区切って巡礼する、「区切り打ち」での巡礼を行う方も多くいらっしゃるそうです。
行程シミュレーション ~出発編~
本行程は、2023年2月11日時点での時刻表等をベースに作成しています。
実際の行程をお約束するものではありません。
私は、東京都世田谷区で内科クリニックを経営する、52歳。
妻と中学生と高校生の子供がいるが、最近は家族で一緒に出掛けることもめっきり減ってきた。
最近、Youtubeでお遍路のチャンネルを見つけて、診療終わりの密かな楽しみになっている。
長期間の休暇は取れないが、土曜日の午前診療後から、1泊2日でお遍路デビューをしてみることにした。妻も誘ったが、「ふーん」とツレナイ返事。よし、それなら一人で行ってやろう‼
いざ出発の日、診療終わりでそのまま空港に行けるように、着替えをリュックに詰めて、スニーカーで家を出た。
いつもの通り、13時に土曜日の診療を終えて、事務処理を行う。スタッフにも事前に早く出ることを伝えていたので、翌週でもできる仕事は後回しにしてもらって、いつもより早めに処理していく。
クリニックを出たのは、14時15分。駅前なので、すぐに電車に乗る事が出来た。
東急田園都市線 三軒茶屋駅から、羽田空港までは渋谷駅、品川駅を経由して、電車で移動する。タクシーでもいいが、渋滞で予定を狂わせたくないときは電車に限る。
羽田空港には14時57分に到着した。徳島空港までのフライトは、15時30分出発だ。ちょっとギリギリになってしまったが、チェックイン、手荷物検査を終えて、何とか間に合った。
飛行機を待つ間、少し遅めのお昼ご飯を食べる。夜ご飯の事を考えて軽めの昼食にした。
羽田空港内にある、「五穀豊穣 蔵一」のこだわりの味噌汁とおにぎりを食べることにした。何度か利用したことがあるお店で、小腹を満たす時のお気に入りお店だ。
飛行機は予定通り離陸し、徳島阿波おどり空港まで、1時間強のフライト、飛行機に乗るときのワクワク感はいくつになっても変わらない。
行程シミュレーション ~徳島到着編~
16時45分徳島阿波おどり空港に到着した。今日はホテルにチェックインをして、楽しみにしていた徳島グルメを堪能しよう。
空港から徳島駅前に予約しておいたホテルまで、タクシーで移動。17時10分にホテル到着、チェックイン。
検索したところによると、阿波尾鶏という地鶏が有名らしい。先ほどタクシーから見えた看板を目指して、徒歩で向かう。
徳島は魚も美味しいと聞き、焼き鳥とお刺身をオーダー。焼き鳥は、地鶏だけあって、歯ごたえしっかり系で食べ応えがある。お刺身も横に添えられたスダチを絞ると、さっぱり美味しく大満足だった。
ホテルまでの帰り道、ぶらぶら歩いていると、徳島ラーメンの文字が。飲んだ後の〆のラーメン。東京では絶対にやらないけど・・・せっかくの旅行だし・・・
徳島ラーメンは、甘辛く味付けされた豚バラ肉が乗った麺の上に、最後に生卵を乗せた、とんこつ醤油ベースの一杯。細麺ということもあり、するすると入ってしまう。満足感と背徳感を抱えながら店を出る。〆のラーメンなんて、何年ぶりだっただろうか・・・
さて、翌日は早朝から活動する予定。夜の徳島をもう少し探検したい気持ちを抑えて、ホテルに戻り休むとしよう。
行程シミュレーション ~お遍路開始編~
翌朝は、6時に起床。一番札の霊山寺の御朱印受付時間に合わせて、出発する。6時37分JR徳島駅から高徳線に乗り、約20分で最寄り駅の板東駅に到着する。そこから約10分徒歩で進むと、目的地の霊山寺に到着する。
御朱印帳の1ページ目に記す記念すべき御朱印を貰い、二番札である、極楽寺を目指す。極楽寺までは、1.2㎞、徒歩で15分ほどの道のりである。8時に到着した。
出展:徳島県にある安産の寺「日照山極楽寺」古来より安産祈願本坊として名を馳せ、四国八十八ヶ所第二番札所でもある。 (pikara.ne.jp)
三番札である、金泉寺を目指す。金泉寺までは、3.9㎞、徒歩で45分ほどの道のりである。
東京では絶対に歩かない距離ではあるが、今日は歩こう。9時15分に到着した。
出展:徳島県板野郡|3番札所金泉寺は黄金の井戸と御利益もりもりの倶利伽羅龍王をチェック (tokushimagoshuin.com)
金泉寺は名前の通り、弘法大師が掘ったといわれる黄金の井戸が残るお寺だそう。この井戸をのぞき込んで、底の水面に顔がはっきりと映ったら長命、ぼやけたら短命という言い伝えがあるらしい。やってみたら、ぼやけるどころか、ほとんど映らず・・・
なんだか、嫌な気持ちを抑えながら、四番札である、大日寺を目指す。徒歩で向かおうかと思っていたところ、ちょうどバスが来たので、途中までバスに乗車、バス停から徒歩で向かい、11時5分に到着した。
出展:第四番札所 大日寺 |四国88ヶ所霊場 |88 Shikoku sacred temples T4 Dainichiji (dainichiji-temple.com)
大日寺は周囲を森に囲まれた空間に朱色の門が美しいお寺であった。少し休憩も挟みながら境内を散策していると、時間は12時。お腹がすいた・・・お昼にしよう。
次の目的地である五番札である地蔵寺までは、1.7㎞、徒歩19分の道のりだ。歩いている途中にどこかで食べられるところがあるだろう・・・という気持ちで歩き始めたが、飲食店は1軒もなく、12時20分、地蔵寺に到着してしまった。
納められている、勝軍地蔵菩薩への信仰からか、源頼朝、義経をはじめ、蜂須賀家などの武将たちが多くの寄進をしている。これらの寄進により寺領は拡大したそうだ。勝軍地蔵菩薩も、空腹との戦いには勝たせてくれなかった。
13時、空腹で足早やに散策を終えた。次の目的地である六番札である安楽寺までは、4.9㎞、徒歩1時間の道のりだ。同じ轍は踏まない決意で、スマートフォンで調べると、ちょうど中間地点にうどん屋さんを見つけて向かうことにした。
庶民的な外観と内装。壁に貼られたメニューの中からうどんとおかずライスがセットになった日替わりセットを注文。リーズナブルなお値段と、どこか懐かしさを感じる味。いい意味で、「こういうのがいいんだよなー」と思わせてくれる素敵なお店であった。
お昼ご飯を食べて、14時。朝早くから活動して眠たくなってきたが、ここで立止まる訳にはいかない。次の安楽寺に向かうことにする。14時30分 六番札の安楽寺に到着。
お寺に入ると、かわいらしい表情でお水を抱える、薬師如来様がお出迎え。ここは、お遍路で最初の宿坊との事。ここまで6カ所巡ってきたが、帰りのフライトの時間を考えると、あと、2か所が限界か。
次に目指すのは七番札の十楽寺。1.2㎞、15分の道のりだ。東京にいるときは、1.2㎞なんて歩く距離じゃないよなーと改めて思いながら、15時45分に出発して、16時、十楽寺に到着。
十楽寺では治眼疾目救歳地蔵尊という眼の疾患にご利益があるお地蔵様に眼の健康をお祈り。さて、今日の最後、八番札の熊谷寺まで 3.8㎞、約50分の行程に取り掛かる。
16時30分、夕焼けの時間に出発。今日1日の思い出を振り返りながら歩いていると、時間が経つのは早かった。17時20分 八番札の熊谷寺に到着。
遅くなってしまったので、境内には人もまばら。熊谷寺には四国随一の規模で、県指定の重要文化財の仁王門が鎮座。薄暗い中での散策となってしまったが、天井や柱に施された装飾は圧巻だった。
散策を終えたころには既にあたりは真っ暗、18時30分になっていた。東京までのフライトは最終便、20時30分発を予約しておいた。さすがに疲れたので、タクシーで徳島阿波おどり空港に向かうことにした。
19時10分、徳島阿波おどり空港に到着した。空港内にある、旬席璃椿で徳島最後の食事にした。徳島名物である鯛の漬け丼。
ビールを飲みたい衝動にかられたが、翌日の事も考えて、今日はやめておくことにした。
1日で、一~八番札まで、8カ所を巡る事ができた。歩いていると日常から離れ、無心になることができた。次は九番札所から、何カ所を巡ることができるだろうか。八十八カ所目まで、果たして何回かかるのだろうか・・・
いかがでしたでしょうか。
お住まいの地域から、どのような行程でお遍路旅ができるのか、考えるだけでも、リフレッシュに繋がるのではないでしょうか。GoogleMapなどで写真を見ながら思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
- 著者:
シャープファイナンス株式会社 プラットフォーム事業推進室
- 提供:
- © Medical LIVES / シャープファイナンス
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